イーサリアムETF、上場時期は7月8日以降に後退か
米証券取引委員会（SEC）はこのほど、暗号資産（仮想通貨）イーサリアム（ETH）の現物ETFの発行を予定する企業に軽いコメントを添えてS-1フォームを返却した。
発行企業は、コメントに対応した上で、7月8日までにS-1フォームを再提出する必要がある。
イーサリアムETFの取引開始までには、あと複数回（最低でも1回）のやり取りが見込まれるため、専門家らが予想した7月上旬の上場は難しくなったという見通しが強くなった。
ETH価格は、過去24時間で4%以上上昇している。
S-1フォームの承認が必要
SECは5月、8つの企業（ブラックロック、ヴァンエック、グレースケールなど）の発行するイーサリアムETFを承認した。
しかしこのとき、取引所への商品登録を可能にする19b-4フォームが承認されただけであり、取引所への上場を可能にするS-1フォームの承認を受ける必要がある。
ビットコイン（BTC）の現物ETFは、1月の取引開始時からこれまでに約140億ドル（2兆2000億円）以上の資金が流入している。
また3月には、史上最高値となる7万3800ドルを記録した。
イーサリアムETFにおいても、重要な取引開始日にさまざまな憶測が行き交っていた。
最短で7月2日に取引開始か
ブルームバーグのエリック・バルチュナスETFアナリストは15日、イーサリアム現物ETFの取引開始日は最短で7月2日になると予想していた。
しかし、今回の動きを受けて同氏は29日、承認日の予測は審査プロセスが再開される7月8日以降に延期すると述べた（来週は休日のため）。
Unfort think we gonna have to push back our over/under till after holiday. Sounds like SEC took extra time to get back to ppl this wk (altho again very light tweaks) and from what I hear next wk is dead bc holiday = July 8th the process resumes and soon after that they’ll launch… https://t.co/0ZQR7yiBLt
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) June 28, 2024
また、ロイター通信が報じた匿名の情報ソースによる予想（7月4日に取引開始）も実現が困難になったと考えられている。
SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は以前、ETFの審査は順調に進んでおり、上場の承認は今年の夏の終わりごろになる可能性があると述べた。
イーサリアムETFの上場は今夏を予定か｜SECゲンスラー委員長発言
