ソニー、仮想通貨取引分野へ本格参入|関連会社の買収と改名を実施
暗号資産(仮想通貨)取引サービス「WhaleFin」を運営するAmber Japan(アンバー・ジャパン)株式会社は1日、社名をS.BLOX株式会社に変更したことを発表した。
同社は2023年8月、ソニーグループ関連会社であるQuetta Web株式会社が買収した企業となる。
シンガポールの仮想通貨企業であるアンバーグループが2022年2月、日本の仮想通貨取引所DeCurretを買収後、アンバー・ジャパンへと社名を変更している。
今後はソニーグループの一員として、グループ間の事業と連携しながら仮想通貨取引サービスの新たな価値創出に取り組んでいくという。
「WhaleFin」のリニューアル
同社の仮想通貨取引サービス「WhaleFin」は、今後以下のようなリニューアルを予定している。
- サービス画面のデザイン改善および刷新
- 新しいアプリのリリース
- 対応通貨や機能の追加
これらの改善により、より使いやすいサービスの提供を予定しているという。
ブロックチェーン開発も行うソニー
ソニーはこれまで、仮想通貨やブロックチェーンの分野への参入を進めてきている。
同社のグループ関連企業は2023年9月、Web3技術の開発を行うStartale Labs(スターテイル・ラボ)と合弁会社「Sony Network Communications Labs Pte. Ltd.」を設立することを発表した。
スターテイル・ラボは、日本発のブロックチェーンである「Astar Network」の渡辺創太共同創設者によって設立された企業で、2023年6月にソニー関連企業から約5億円の調達もしている。
ASTRトークンは、執筆時点で時価総額が約640億円の仮想通貨となっており、各仮想通貨取引所にも上場している。
ブロックチェーンの共同開発を行い、Web3時代のインフラ構築を狙っている。
それ以外にも、日本円に連動したステーブルコインの開発や実験、Web3エンターテインメント市場に向けたアプリ「Sony Bank CONNECT(ソニーバンク・コネクト)」の展開などを発表している。