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イーサリアム(ETH)

Ethereum

ETH
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Category

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Market cap

$387,773,082,988.00

Volume (24h)

$24,366,444,544.00

Volume/Market cap (24h)

6.28%

Circulating supply

122,048,136.00 ETH

Total supply

122,048,136.00 ETH

Max supply

122,048,136.00 ETH

Fully diluted market cap

$387,773,082,988.00
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イーサリアム(ETH)は、時価総額で第二位の暗号資産(仮想通貨)です。DApps(分散型アプリケーション)最大のプラットフォームでもあり、ETHを用いたスマートコントラクトを実現しています。流通量の多さにより、商品やサービスの支払い方法としても人気のイーサ。ICOの取引に最もよく使われる通貨でもあります。

イーサリアムとは?

仮想通貨イーサリアム(ETH)のロゴが宇宙の彼方に浮かび上がる

イーサリアムの買い方の記事もご覧ください

イーサリアムとは、アプリ開発に利用されるオープンソースのブロックチェーン型プラットフォームです。特にDeFi(分散型金融)の分野で広く普及しており、ゲームなどのエンターテインメント分野でも利用されています。

イーサやETHとも呼ばれ、特に後者は独自の仮想通貨であるイーサトークン(Ether)を指すことが大半です。また、Solidityと呼ばれる独自のプログラミング言語を持ち、チューリング完全という特徴を持ちます。これは、理論上どのようなタスクでもプログラムできるという完全性を持つことを意味します。

イーサリアムは、仮想通貨の黎明期に誕生した歴史あるコインです。分散型取引にスマートコントラクトという概念を導入し、買い手と売り手の間で不可逆的な取引実行を可能としました。コードの改竄を防ぎ、より信頼性の高い取引を可能としたことは、イーサリアム最大の功績とみなされています。

スマートコントラクトの開発は、DeFiの発展にも大きく寄与しました。高速で低価格、かつ機密性の高いイーサリアムは、分散型金融の分野で事実上のデフォルトプロトコルとして用いられています。取引の観点からは、仮想通貨の購入方法として最も一般的に使用される通貨のひとつです。

イーサリアム(ETH)の仕組み

イーサリアム(ETH)の仕組みを紹介します。2022年の大型アップグレード(イーサリアム2.0)については、記事の後半をご覧ください。

ブロックチェーン

イーサリアムは基本的に、ブロックチェーンを基盤として動作するソフトウェアプラットフォームです。スマートコントラクトという仕組みにより、DApps(分散型アプリ)を介して高速かつ安価な取引実行を可能としています。

イーサはまた、独自のブロックチェーンを持たないプロジェクトを下支えするものでもあります。仮想通貨プレセールなどのプロジェクトは、資金調達の手段として頻繁にイーサリアムネットワークを利用しています。ETHネットワーク上に製品デモを構築し、トークンを販売して開発費用に充てるという方法が一般的です。

こうして販売されたトークンはERC-20トークンと呼ばれ、イーサリアムと完全な互換性(取引所を介して交換可能)を持ちます。ミーム通貨など、安価で提供される暗号資産はERC-20トークンであることがほとんどです。

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)は、従来のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)に代わる取引プロトコルです。エネルギー効率がよく、持続可能性の高いネットワークを構築できることから、多くの分散型プラットフォームで採用されています。

イーサリアムは2022年にPoWからPoSに移行し、より良いネットワーク保護とコンセンサス形成を実現しています。PoWのマイニングという手法は環境への負荷が大きく、この点でもETHは省エネで地球に優しい枠組みを提供していると言えるでしょう。

マイニングは初期投資が大きいことから、ビットコインの初心者には難しいという意見もあります。PoSは専用の機材を必要としないため、より簡単にトークン生成できるのがメリットです。

イーサリアムとETH

ETHはイーサリアムの根幹を成す仮想通貨です。スマートコントラクトを実行し、取引を完了するのに用いられます。イーサネットワーク上で行われるアクションには手数料が課されており、これはガス代などと呼ばれることもあります。また、手数料の大きさはアクションの複雑さによって決定されます。

また、ETHの保管先アカウントには次の2種類があります。

  • コントラクトアカウント・・・スマートコントラクトに属するアカウント
  • 外部所有アカウント(EOA)・・・その名の通り、イーサネットワークの外部に属するアカウント

イーサリアムは従来より、改善点の多いプラットフォームと言われてきました。特に処理速度が槍玉となることが多く、多数のノードが同じコードを同時にコンパイルして実行する仕組みが批判されてきました。こうした問題に対応するため、2022年にはイーサリアム2.0という大型アップデートが実施されています。

また、投資の観点からは仮想通貨の爆上げ銘柄とも見なされています。これは過去に大幅な価格上昇を記録したためで、今後も更なるピークを迎えるのではと予想する人がいるためです。

イーサリアムの歴史

イーサリアムは、仮想通貨界で有名なヴィタリック・ブテリン氏によって考案された仕組みです。当初の目標は分散型アプリの普及で、ブロックチェーンの使用に対して利益が得られる点を売りとしていました。

計画自体は2014年1月にスタートし、同年7月には大規模な資金調達を行なっています。この時はビットコイン(BTC)と交換する形で販売が行われ、得られた資金は後の開発費用に充てられました。また、この頃に仮想通貨の新規上場銘柄として取引所で取引されるようになります。

初のシステム実装は2015年で、当初は開発者などの一部のユーザーを対象とした基本的な機能のみを搭載していました。この段階ではマイニング速度の低下を目指しており、その後に取引機能が追加されました。

続くHomesteadバージョンは2016年に実装され、プロトコルが変更されるとともにネットワーク自体のアップグレードが可能になりました。その後のDAO(分散型自治組織)アップデートは特に注目を集め、資金集めにはクラウドファンディングが用いられました。

DAOはDeFi(分散型金融)をさらに推し進めるもので、新しいビジネスモデルの提案を目標としたものです。オープコードゆえに脆弱性が発見されるという事態も引き起こし、DAO用の資金の3分の1(5000万ドル相当)にあたるETHが一時流出するという事件も発生しています。

その後、2017年のByzantium(ビザンティン)フォーク、2019年のConstantinople(コンスタンティノープル)フォーク、同年のIstanbul(イスタンブール)フォークを経て、2020年ごろにバージョン2.0の構想が実行に移され始めます。

イーサリアム2.0は、ETH開始以降最も重要なアップデートとみなされています。フェーズ0のBeacon Chain(ビーコンチェーン)は2020年12月に開始され、2023年にはフェーズ1「マージ(The Merge)」が完了しました。これについては、次の章で詳しく取り上げます。

イーサリアム2.0

イーサリアム2.0は、高効率のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への完全移行を目指しています。ユーザー数や影響を受けるプロジェクトの多さから、段階的なアップグレートというアプローチが採用されています。アップグレード開始から3年以上が経過した今も完全移行に至っていないのはこのためです。

イーサリアム2.0は、現行のバージョンと比べてスケーラビリティ、セキュリティ、持続可能性の面で優れています。より効率的な取引が可能となる一方、移行の遅れは市場競争の激化を招いているという批判もあります。競合相手にはバイナンス上場予定銘柄もあり、イーサリアムも窮地に立たされるのではという意見が聞かれるようになりました。

イーサリアム2.0の主要な変更点

  • プルーフ・オブ・ステーク(PoS)・・・イーサリアム2.0は、従来のプルーフ・オブーワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行するものです。マイニングではなく、ステーキングを通じてコンセンサスを形成するため、高効率かつ持続可能なネットワークを構築できます。
  • シャーディング(Sharding)・・・シャーディングは、ネットワークを複数の部分に分割し、それぞれが独自にデータとスマートコントラクトを処理する仕組み。これにより、ネットワーク全体の処理能力が向上し、スケーラビリティが向上する
  • イーサリアムビーコンチェーン(Ethereum Beacon Chain)・・・ビーコンチェーンは、PoS導入の前段階として実装された新しいブロックチェーン。イーサリアム 2.0実現に向けた重要なアップデートで、2020年に開始された
  • eWASM(Ethereum Web Assembly)・・・イーサリアム2.0で導入される、新しい仮想マシン。より効率的かつ柔軟なスマートコントラクト実行を可能にする

ネットワークの大規模変更により、不具合が発生する可能性もあります。こうした問題に対処するため、イーサリアム互換チェーン(イーサリアム Layer 2ソリューションとも呼ばれる)の構築も行われており、移行期間を通じて取引能力を向上させる取り組みが行われています。

イーサリアム(ETH)の将来性

イーサリアム(ETH)の将来性を評価するには、以下のような複数の要素を考慮する必要があります。過去に仮想通貨の億り人を多数輩出したイーサですが、今後の価格成長にも期待が寄せられています。

  1. イーサリアム2.0の展開・・・イーサリアム2.0は2024年に最終フェーズを迎える予定で、年内の完全移行が期待されています。これにより、プルーフ・オブ・ステーク、シャーディング、新しい仮想マシンなど、様々な機能の追加・拡張が行われる予定です。ネットワーク全体の性能向上が期待できる一方、アップグレードの遅れはプロジェクトの地位低下を引き起こす可能性もあります。
  2. Layer 2ソリューションの発展・・・イーサリアムのスケーラビリティ向上を目指して、Layer 2ソリューションが開発されています。Optimistic Rollupsやzk-Rollupsなどが良い例で、イーサネットワークの取引能力向上と手数料の削減が実現する見込みです。
  3. DeFi(分散型金融)の発展・・・イーサリアムはDeFiプロジェクトの基盤として広く利用されています。今後もDeFi市場は拡大を続ける見込みで、ETHの将来性にもプラスの影響があることは間違い無いでしょう。
  4. NFT(非代替性トークン)市場の成長・・・イーサリアムはNFT(非代替性トークン)市場でも人気で、アート、音楽、ゲームなどさまざまな分野で活用されています。DeFiと同様、NFT市場の成長もイーサリアムの将来性に寄与するものと思われます。
  5. 開発者コミュニティの拡大・・・イーサリアムは、強力な開発者コミュニティを有しています。新しいプロジェクトやアプリが継続的に開発されており、コミュニティは今後も成長を続ける見込みです。
  6. 課題の解決・・・イーサリアムは長年、スケーラビリティ、手数料、環境への影響などが批判されてきました。イーサリアム2.0がこれらの課題を解決できるかどうかは、ETHの将来性を大きく左右する要素だと言えるでしょう。
  7. 競合プロジェクト・・・ブロックチェーンおよび仮想通貨の分野では、イーサリアムに競合するプロジェクトが多数存在します。今後は相互運用性が課題となる可能性があり、不確実な要素が増えると予想しても良いでしょう。アルトコインのチャート情報をチェックするなど、競合銘柄を調べることは、イーサリアムの将来性を評価する上で欠かせないと言えます。

まとめ

イーサリアムは、ブロックチェーンの中でも特に重要な技術です。DApps、DeFi、NFTなど、様々な分野で利用されています。イーサリアム2.0への移行は、今後のプロジェクトの成功を左右する重要なアップデートだと言えるでしょう。

取引手数料や環境への悪影響など、これまで指摘されてきた問題を解決できるかどうかは、イーサの将来性を決定づける重要な事柄だと言えます。競合する仮想通貨銘柄も継続的にリリースされており、今後もイーサリアムの動向に注目です。

ビットコインの予想については、別記事の方もご覧ください。