ワールドコイン、ソラナにWorld IDを展開|ワームホールが支援
人間検証を目的とする暗号資産(仮想通貨)プロジェクトであるワールドコインは27日、World ID(分散型ID)システムをソラナブロックチェーンに導入することを発表した。
ソラナ導入は、大手ブリッジプロトコルWormholeがワールドコイン財団から助成金を受けながら行う。
これによりソラナ(SOL)は、イーサリアム(ETH)、レイヤー2であるオプティミズム(OP)に次ぐ3番目のWorld IDシステムが採用されたブロックチェーンとなる。
サム・アルトマン氏が主導のワールドコイン
ワールドコインは、AIチャットボットChatGPTの開発企業OpenAIのサム・アルトマンCEOが立ち上げたプロジェクトとなっている。
同プロジェクトのユーザーは、生体認証データである「World ID」を登録することで、仮想通貨のWLDトークンを公平かつ安全に受け取ることができる。
すでに、世界160ヵ国1000万人を超えるユーザーを獲得しており、World ID保有者は600万人以上になるという。
また、2024年中には、World ID保有者の体験向上などを狙った独自チェーン「World Chain」を公開する。
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30を超えるネットに対応するワームホール
今回World IDのソラナ展開を支援するWormholeは、異なるチェーン間のデータおよび資産の転送(ブリッジ)を行うことができるプロトコル。
すでに、イーサリアム、BNBチェーン、ソラナなどを含む30以上の主要ネットワークをサポートしており、これまで毎日10万件、約3000万ドル以上の資金の移動を処理しているという。
4月には、Wトークンの仮想通貨エアドロップを行った。
World IDのソラナ展開は、同プロトコルのデータ取得サービスである「Wormhole Queries」を活用する。