メタマスク、イーサのプールステーキング機能開始|日本でも対応
暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手メタマスクの開発元であるConsensysはこのほど、イーサリアム(ETH)のプールステーキング機能を公開した。
同機能のユーザーは、任意の量(少額でも可)のETHをステーキングし、同社の運営するバリデータから報酬を獲得できるようになった。
また、ETHのアンステークは自由にできるが、引き出しプロセスに待ち時間が発生する場合がある。
ただし同機能は、執筆時点で米国および英国のユーザーは利用できない(日本は対応)。
100ETH以上がステークされる
同社のプールステーキングは、3万3000以上のバリデータにETHをステークできる機能となっており、すでに100万ETH以上がステーキングされているという。
また同社は、スラッシュ(ペナルティ)を受けたバリデーターはゼロであり、バリデーター参加率は99.9%以上であると主張している。
しかしこれまでは、イーサリアムブロックチェーンが要求する最低32ETH以上を保有するユーザーのみ利用することができた。
同機能は、メタマスクのポートフォリオサイトの「MetaMask Pool」から、任意の量のETHをステークできる。
Lidoなど大手と競合
イーサリアムは、総トークン供給量の約27.1%がネットワーク上にステーキングされている。
しかしその多くは、LidoやCoinbaseなどのリキッドステーキングを経由したステーキングに集中化している。
LidoとCoinbaseを経由してステーキングされたETH量は、執筆時点でステークの全体量の45%を占める。
リキッドステーキングを使用すると、アルトコインのステーキング利回りを獲得しながら、他のDeFiプロトコルで担保資産や運用元本として使用できるステーキングトークン(LST)を受け取ることができる。
これにより、入金に32ETH以上を必要とせず、資金の流動性も確保できる。
同社がプールステーキング機能を提供開始したことで、Lidoなどの既存プレーヤーと競合することになる。