FTX、26億ドル相当のソラナ(SOL)を売却|債権者からは批判集まる

Naoki Saito
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SOLの販売を完了したFTX

破産した暗号資産(仮想通貨)取引所であるFTXはこのほど、26億ドル相当のソラナ(SOL)トークンのオークション販売を完了した。

パンテラ・キャピタルとフィギュア・マーケッツが落札し、大幅な割引価格で最後のSOLトークンの在庫を処分した。

購入されたSOLは、4年間の権利確定スケジュールが設置され、段階的にロックが解除されていく。

ソラナ価格は、過去7日間で2%以上下落し、執筆時点で165ドルとなっている。

1トークンあたり102ドルで売却


同社は、フィギュア・マーケッツへ1トークンあたり102ドルの割引価格で80万SOLを販売した。

パンテラ・キャピタルへは残りの在庫をすべて販売した。しかし、買収価格の詳細は明らかにされていない。

パンテラは3月、FTXから販売されるソラナ購入に向け、最大2億5000万ドル相当の資金調達をしていたことが分かっている。

しかし、FTXの債権者コミュニティを率いるスニル・カヴリ氏は、同社の財産をこれほど大幅な値引きで売却していることを批判した。

4100万枚のソラナを保有


同社は2022年、執筆時点で60億ドル以上の価値となる合計4100万SOLを保有していることが判明した。

200万人以上の顧客と債権者から110億ドル以上の負債を抱えており、債権者への返済に向けイーサリアム(ETH)やSOLの売却を発表していた。

これまで、ギャラクシー・デジタルやパンテラなどへ1トークンあたり約60ドルの割引価格で売却し、ロックされたSOLの約3分の2を処分していた。

今回の動きで残り分が処分され、73億ドルの資産を回収したことになる。