機関投資家、最大の成長見通しを持つ仮想通貨はEtherと予想：調査結果
画像引用先：Adobe
世界の資産ファンドマネージャーは、ここ数ヶ月の価格上昇が鈍いにもかかわらず、Ethereum（ETH）を最も高い成長予測を持つ資産として支持していることが、新しい調査で明らかになりました。
CoinShares Digital Asset Quarterly Fundの新たな調査では、市場関連の活動、規制、エコシステムへの機関投資などの分析が示されています。
この調査によると、大手投資会社はEtherが今年不調を記録しているにもかかわらず、他のトップコインの中で最も成長の見込みがあると考えています。
55人の参加者のうち、45％がEtherを最も成長すると見ている一方、39％は市場のリーダーであるBitcoinを支持しています。また、機関投資家が好む関連商品とされるSolanaは、6％の票を獲得しました。
この最近の調査は、その投資製品が毎週資金流出を記録し、「2023年で最も愛されていないアルトコイン」という烙印を押された後も、最大のアルトコインについての肯定的な兆しを示しています。
“この感情は我々のファンドフローレポートには反映されていませんが、今年1億2,700万ドルの流出を示しており、最も愛されていないアルトコインとしての地位を占めています。”
投資家は利回りに注目
多くの機関投資家は、利回りから得られる利益のためにバリデーターの参入率が高いことに基づいて分析を行っています。Ethereumは依然として最大の分散型ブロックチェーンであり、多くのアプリケーションが存在、ユーザーはそのエコシステムから、利益を得ることが可能です。
Ethereumは何年も人気を博してきましたが、1年前のETHマージによって、ネットワークがマイナーからバリデータに代わるProof-of-Stakeブロックチェーンに移行。そして、投資家がより多くの利益を得ようとしたため、より広範な導入が検討されるようになりました。
しかし、これは資産価格に反映されませんでした。なぜなら、資産は昨年のほとんどで広範な市場要因と成長の遅さのために価格が下落したからです。
Bitcoinは、証券取引委員会（SEC）と商品先物取引委員会（CFTC）による最近の規制攻勢を受けても、多くのアナリストが安全資産と評しているにも関わらず、見通しにほとんど変化がありませんでした。
一方で、Ripple（XRP）への投資は成長を見せ、SECに対する法的勝利のために参加者選択の約14％を占めました。また、マルチアセットポジションは6%減少し、3,500万ドルの資金流出に至りました。
規制は依然として大きな懸念事項
当局による最近の行動は、一部の投資家の信頼を高める一方で、過度に熱心な規制当局がユーザーをエコシステムから遠ざける可能性があると懐疑的な見方をする人も多いです。
調査によると、規制当局はほとんどのファンドマネージャーにとって最大のリスクであり続けていますが、この四半期は広範な政府の禁止措置に対する感情が7%減少。他のリスクには、アクセシビリティと一般的な仮想通貨の冬が含まれます。
参加者の大多数は、ブロックチェーン技術の成長の結果として仮想通貨市場に参入し、ますます多くの人が投機的な理由や価値が良いと感じて資産を購入しました。
なお、この調査は管理下にある資産が合計で5,000億ドル以上に上る、58のグローバルな資産管理者の回答から行われました。
