SECがBinance.USの証券法違反に関する調査に非協力的であると非難

Yamada
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バイナンス

出典:Unsplash

世界的な仮想通貨取引所大手バイナンスの米国部門であるBinance.USは、米国証券取引委員会(SEC)が進めている調査において非協力的であると非難されました。

SECは、Binance.USのステーキング、クリアリング、ブローカーサービスが連邦証券法に違反していると主張しています。

木曜日に発表された裁判所への提出書類の中で、SECはBinance.USがBinance Holdings Ltd(バイナンス帝国の国際部門)が提供するカストディ・サービスであるCeffuを利用していることを指摘しました。

Binance.USによるCeffuの使用は以前の同意命令に違反する可能性


米国の規制当局は、Ceffuのカストディを利用することで、資産が海外に移転することを防ぐために結ばれた過去の協定に違反するのではないかと懸念しています。

また、SECは裁判所への提出書類の中で、Binance.USの調査への対応についても懸念を表明しています。

監督官庁は、BAMとして知られる同社の持ち株会社が証拠開示の過程で提供した証拠は限られており、不十分であったと主張しました。

SECによると、BAMが提出した書類は220点ほどで、その多くは「意味不明なスクリーンショット」であり、日付や署名がなかったといいます。

SECの主張は、BAMのこの限定的な協力が、同社が先の同意命令の条件に違反しているかどうか疑問であるということです。

この命令は、仮想通貨取引所の領域で極めて重要な安全策である、米国の現地スタッフのみが顧客資金にアクセスできることを保証するために制定されました。

Binance.USがSECの告発を棄却


Binance.USはSECの申し立てに反発しています。

9月12日付の提出書類で、同社はCeffuに対する規制当局の懸念を「たいしたことはない」と一蹴しました

Binance.USはまた、SECの追加文書要求を「無益な漁夫の利」と評しました。

仮想通貨取引所は、単にウォレット作成のためにCeffuソフトウェアを提供するだけでは、その国際部門が顧客の資金を管理したり、アクセスしたりすることを意味するものではないと主張しました。

こうした規制上の課題があるなか、Binance.USは最近、従業員の3分の1を削減する大幅な人員削減を発表しました。

最高経営責任者(CEO)であり、法務責任者、最高リスク責任者でもあるBrian Shroderが退任します。