FTX、ソラナトークン2000枚をオークション販売
2022年破綻した取引所FTXはこのほど、ロックされたソラナ(SOL)のうち2000枚をオークション形式で販売した。
オークションの勝者には、暗号資産(仮想通貨)の投資会社であるパンテラ・キャピタルも含まれている。
しかし、パンテラとFTXはコメント要請に応じていない。
4100万のトークンをロックするFTX
FTXは2022年の破綻時、大量のSOLトークンの保有が明らかとなり、執筆時点で50億ドル以上の価値となる合計4100万SOLをロックしている。
同社は債権者への返済に向け、ロックされたSOLトークンの売却を発表している。
しかし、事前に合意された権利確定期間に従いロックされ市場で取引することはできない。4年かけて段階的に販売する予定。
ソラナは2023年、10倍以上の爆上げ仮想通貨となり、ミームコイン取引なども活発化する人気のブロックチェーンの1つとなっている。
そのため、ロックされたSOLトークンには高い需要がある。
約19億ドル相当のソラナを販売済
FTXはこれまで、ギャラクシー・デジタルやパンテラなどの投資会社に、1SOLあたり約60ドルの割引価格で売却してきた。
すでにロックされたSOLの約3分の2を売却し、約19億ドル相当の資金を得ている。
オークションのトークン価格は、60ドルよりも高い価格で落札されたという。
今回オークションを勝ち取ったパンテラは3月初旬、FTXにロックされたソラナ購入に向け、最大2億5000万ドル相当の基金を設立するために資金調達をしていたことが分かっている。
また、仮想通貨プラットホームであるフィギュア・マーケッツは、FTXのSOLオークションに参加に向けた特別目的事業体(SPV)を設立している。
SOLトークン価格は、過去24時間で2.2%下落し、138ドル付近を推移している。