ワールドコイン、イーサリアムL2「World Chain」を構築へ

Naoki Saito
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イーサリアムレイヤー2を発表したワールドコイン

眼球スキャンを使ったID登録を可能にする「Worldcoin」の開発財団は18日、新しいイーサリアムレイヤー2「World Chain」を構築していることを明らかにした。

同チェーンは、大手レイヤー2であるOptimismが提供するスーパーチェーン下で開発され、イーサリアムブロックチェーン上に構築。

ガス代として使用されるネイティブトークンは、イーサリアム(ETH)とワールドコイン(WLD)が利用できる。

メインネット公開は、今年後半を予定している。

ユーザー数1000万人を誇るWorldcoin


Worldcoinは、世界160ヵ国で1000万人以上のユーザーを獲得している本人確認プロジェクト。

Orb(オーブ)と呼ばれる端末で眼球の奥にある虹彩を読み取ることで、World ID(本人情報)の登録ができる。

また、World IDを持つユーザーには、暗号資産(仮想通貨)WLDが定期的に配布される。

同プロジェクト運営会社によると、500万人以上のユーザーがOrbを使用して本人登録が完了しており、毎日200万人以上のアクティブユーザーとなっているそう。

ただしイギリス、ケニア、フランスなどいつくかの国は2023年、Worldcoinにおけるプライバシー上の懸念を理由に調査を開始した動きもある。

独自のチェーンを作ることで、Worldcoin自体のユーザー体験向上や機能の拡張を狙っていく予定。

WLD価格は、過去7日間で23.6%下落していた。今回の発表を受け少し回復したものの、過去24時間で約2.5%下落している。