ビットコイン改善案「BIP-420」公開|ブリッジなど実装可能に
ビットコインNFTプロジェクトTaproot Wizardsの共同創設者Udi Wertheimer氏は23日、ビットコインの改善提案である「BIP-420」を発表した。
同提案は、ビットコイン上でスマートコントラクト、ブリッジ、オンチェーン取引、ZK証明検証などを可能にするという。
ただし、あくまで公式のビットコイン改善提案ではなく、「OP_CAT」という草案に含まれた内容となる。
ビットコインをシンプルかつ高機能にする「OP_CAT」
「OP_CAT」とは、もともとビットコインに組み込まれていたコードの1つ。「OP_CAT」をビットコインへ組み込むことで、分散型アプリの作成や高度な設定が可能になり、ビットコインの能力を引き上げることができる。
しかし2010年、ビットコイン(BTC)ブロックチェーンを危険に晒すとして、他のいくつかのコードとともに無効になっていた。
今回提案された「BIP-420」は、「OP_CAT」をビットコインに再導入することを目的に組み込まれたものとなる。
進行するビットコインの機能拡張
ビットコイン開発は、2023年から現在にかけ加速度的に進んでいる。
ビットコインOrdinalsは2023年、ビットコイン上にトークンやNFTを発行できるプロトコルとして誕生。Ordinals市場の時価総額は、執筆時点で26億ドル以上となっている。
また、Ordinalsの改良版としてビットコインRunesというものも誕生(4月20日)。すでに数百の暗号資産(仮想通貨)が発行され、各大手取引所への上場も果たしている。