PayPal、国際送金の支払い通貨としてステーブルコインPYUSDを追加
大手決済会社であるPayPalは5日、米国のユーザーが国際送金の決済通貨として、同社のステーブルコインPayPal USD(PYUSD)を選択できるようにした。
これによりユーザーは、口座で保有するPYUSDを米ドルに交換し、決済プラットフォームXoom経由して約160ヶ国のPayPalユーザーへ手数料なしで送金できるようになったという。
この動きは、2023年9月に導入した大手仮想通貨ウォレットサービスMetaMaskからPayPal アカウントに直接米ドルに変換できるようになった「オフランプ」機能に続くものとなる。
Web3.0市場に進出するPayPal
暗号資産(仮想通貨)PYUSDは、現金同等物と短期国債によって裏付けされた米ドルに固定されたステーブルコイン。
PYUSDは2023年8月、「全体的な決済インフラの一部」となることを目指し発行された。ユーザーから信頼される安定した価値を持ち、商取引と支払いに使うことができるものを作るという目標を掲げている。
執筆時点でステーブルコインの市場は、時価総額1,500億ドルを超えており、テザー(USDT)やサークル(USDC)が市場の大部分を占めている。
一方PYUSDの時価総額は1億900万ドルほどであり、他のステーブルコインよりも市場規模が小さい。
今回の動きは、暗号通貨の採用を促進すると同時に、友人や家族に低コストかつ安全な送金を実現することを目標にしている。