ソラナチェーンが取引遅延|ミームトレンド発生やスパム取引増加が原因か

Naoki Saito
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取引遅延が続くソラナチェーン

有名レイヤー1ブロックチェーンSolana(SOL)ではこのほど、送信されたトランザクションの約75%がバリデータへ提出される前に「失敗」していることが分かった。

大きな要因としては、連日続くミームコイン取引の活発化や、4月3日にローンチされたPoWマイニングプロジェクト「Ore(オーア)」への大量アクセスやスパム取引の提出が考えられている。

依然として、ソラナの取引遅延は続いている。

これを受けOre開発者Hardhat Chad氏は6日、トランザクションの再提出で発生する遅延を10倍の2秒に軽減するCLI(コマンドラインインターフェイス)の新しいバージョンを公開した。

ソラナで3番目に人気のアプリ「Ore」


「Ore」は3日、ソラナチェーンに誕生したPoWマイニングプロジェクト。

Oreに参加するマイナーは、ユーザー毎に提案されたパズルを制限時間内に解くことで、OREトークンを報酬として受け取ることができる。従来の暗号資産(仮想通貨)マイニングと異なり、高価なハードウェアの購入や高度な設定などいらずで、マイニングへの参加ができるようになる。

執筆時点で、ソラナ上で発生する全トランザクションの12%以上を占めており、3番目に利用されているdAppsとなっている。

そのため、より多くのOREトークン報酬を入手したいユーザーは、自分の送信したトランザクションが優先的に実行されるために高い手数料を支払う。

このようなブロックスペースの取り合いが起こることで、ソラナネットワークが混雑する結果をもたらしている。

また、ミームコイン取引も活発になっており、ソラナの送金手数料は高騰している。