リップル社、米ドルに連動したステーブルコイン発行へ
暗号資産リップル(XRP)を発行するリップル社は4日、米ドルの価値に連動したステーブルコインを発行する計画を明らかにした。
ステーブルコインの発行は、2024年後半にリップルレジャーとイーサリアムのブロックチェーンで予定している。
ステーブルコインの価値は、第三者会計事務所が監査を行った上で、米ドル預金、短期米国国債、その他の現金同等物によって裏付けられる。
USDTやUSDCに匹敵するステーブルコインになることを期待
暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの市場価値は執筆時点で、1500億ドル以上にのぼる。2028年までには、2兆8000億ドルまで成長すると考えられている(※リップル社調べ)。
中でも有力なステーブルコインは、テザー(USDT)とサークル(USDC)である。特にUSDTは、ステーブルコイン市場価値のうち約1,100億ドルを占めている。
しかし今後、ステーブルコインは規制などの影響により、利用が減少する可能性が高いと予測されている。そのため、市場リスクを分散させていくことが急務となる。
リップル社は新たなステーブルコインを発行することで、リスクの集中が大きな問題となりやすいDeFiや複数のエコシステムを利用する投資家に、選択肢の余地を与えることを提案している。
また、信頼できるステーブルコインをリップル(XRP)のネットワークに提供することで、開発の促進やエコシステム発展が期待できるとした。
発行当初はリップルレジャーとイーサリアムのネットワークのみでの展開となるが、時間の経過とともに複数のブロックチェーン、DeFiアプリへも拡張していく予定。