金利上昇に伴うビットコイン価格下落に「精神的な備え」を、Bitcoin 2022のパネリストが警鐘を鳴らす

Fredrik Vold

11月 20, 2022 18:26 JST | 0 min read

米連邦準備制度理事会（FRB）が利上げを続ける中、ビットコイン（BTC）のマクロ経済情勢はより難しくなる可能性があります。しかし、ビットコインこそが新しい通貨基準に移行する唯一の方法であると、Bitcoin 2022で行われた現在のマクロ背景に関するディスカッションのパネリストが主張しました。

ディスカッションの冒頭、Vailshire Capital Managementの創設者兼CEOであるJeff Ross博士は、短期的にビットコイン価格に「何が起こり得るか、精神的に準備する」よう聴衆に促しました。

ビットコインは依然として株式市場と強い相関関係にあるとし、米連邦準備制度理事会（FRB）による利上げ計画が今後、株価の下落につながる可能性があると警告しました。

しかし、ロス氏はそれでも、不換紙幣の価値が低下すると予想することから、ビットコインは長期的に価値を保存し、お金を貯めるための有効な手段であることに変わりはないと述べています。

人々は購買力を維持する必要があるため、ビットコインに群がるだろう、と。

ロス氏はさらに、時間の経過とともにビットコインの価値は「無限に近づく」とし、マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOが『ローラ、永遠に上昇する』と言ったのは正しい、と述べました。

技術的・分散的な革命

一方、人気YouTuberでビットコイン提唱者のマーク・モス氏は、「我々は技術革命と分散型革命を目撃している」と述べ、社会で信頼が欠如している時期に来ていることを指摘しました。

国家は互いに信頼せず、人々は国家を信頼しない、とモス氏は述べ、これを解決するには「分散型台帳」が最適であると指摘しました。

同様に、テクノロジー起業家で人気書籍『The Price of Tomorrow』の著者であるジェフ・ブース氏など他のパネリストも、テクノロジーは今日の変化のドライバーであり、「常にドライバーであった」と述べています。

これは、レイ・ダリオが「長期債務サイクルの終わり」について語るときに見落としていることだと、モスとブースの両氏は主張しました。

レイ・ダリオ氏は、世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの共同最高投資責任者である有名な投資家で、債務サイクルについて幅広く研究していることで知られるようになりました。

ジェフ・ブースによれば、現在の不換紙幣制度は、富が「貧乏人や中間層から金持ちに移され続けている」ことを意味するそうです。テクノロジーはデフレですが、FRBはもっとお金を刷ることでそれに対抗しようとしている、と彼は主張します。

さらにブース氏は、これが資産価格を膨らませ、資産の所有者を利する一方で、資産を所有していない人々は、あらゆるものの価格の上昇という形でその代償を払うことになるとの見解を示しました。

「これは自由市場がどのように機能しているかということではありません。自由市場はデフレだ」とブースは言いました。

また、同じように、ESG（環境、社会、ガバナンス）の問題は、ビットコインなしでは「解決不可能」であると述べました。「永遠に成長サイクルに生きていることにする」ためには、不換紙幣を印刷し続けなければならないからです。

「ビル・ゲイツにこの質問をした、アル・ゴアにこの質問をした、そしてツイッターで[…]もっともらしい答えは一つもない」とブースは主張し、このことが「既存のシステムからは答えが出ない」ということを物語っていると付け加えています。

「1971年に米ドルが失敗し、その後ペトロダラーシステムを作り、今また失敗していることを忘れるな」と彼は言います。

最後に、BTCの支持者として人気の高い、The Investor’s PodcastのホストであるPreston Pysh氏は、以前の低インフレ時代から現在の高レベルのインフレ時代への移行は困難であると警告しました。

低インフレの環境から、今のインフレ水準になると「世界経済にとって信じられないような衝撃を受ける理由がわかる」とPysh氏は述べ、最後にアドバイスを付け加えました。

「ビットコインを買って5年間眠り続けろ」

____