イーサリアムの新規アドレス数、FTXショック以来の最高値を記録

Naoki Saito
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新規アドレス数を更新したイーサリアム

イーサリアムブロックチェーンは3月、新規アドレス数が366万個を記録し、2021年11月に起きたFTXショック以来の最高値となった。

ただし、暗号資産(仮想通貨)であるETHのアクティブ(または別ウォレットに移動された)供給量は、過去1年以上で最低水準となっている。

この結果から、イーサリアムの新規ユーザー数とETHの長期保有者数は相関関係にあることが示唆される。

ビットコインとイーサリアムの差が縮まる


ビットコイン(BTC)のアクティブ供給量はピーク時(2017年3月から2018年) 、59%以上を記録していた。しかし2023年11月、30%を下回り過去最低を記録。現在は、34%まで回復している。

一方イーサリアム(ETH)のアクティブ供給量はピーク時(2016年7月から2017年)、86%以上を記録していた。しかし現在まで減少を続けており、ピーク時から半分以上減少している。

これを受け、仮想通貨の時価総額トップ2のアクティブ供給量の間にあった差が縮まってきていることが分かる。

イーサリアムは3月、Dencun(デンクン)アップデートを完了した。「BLOB(ブロブ)」が追加されたことで、レイヤー2ネットワークの手数料が下がった。

これにより、レイヤー2ネットワークの活動が活発となっている。特に、大手取引所コインベースが作成した「Base」上の取引は、記録的なレベルに達している。これと同時に、イーサリアム上のアクティブアドレスの数も増加している。