ビットコイン価格予想|調整入るも4万3000ドル回復で強気シナリオ継続か

Shunsuke.S
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暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は11日朝に急落し、一時4万0400ドルを記録した。本稿執筆時点の価格は前日比4.2%減の4万2114ドル。ビットコインは現在、価格調整が入っているものの、依然として直近1年間の上昇率は145.3%を記録するなど、好パフォーマンスが続いている。

当社暗号資産アナリストのアルスラン・バット氏は、「ビットコインの急騰は、投資家たちが暗号資産を信頼し、ポートフォリオの分散投資先として正当に評価し始めていることを示唆する」とコメント

btc monthly chart 11th Dec 2023
ビットコイン月足チャート(Trading View)

米投資銀行最大手JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは6日、「もし自分に権限があるなら、仮想通貨業界を閉鎖する」と議会の公聴会で発言。2022年以降、暗号資産市場でハッキングや経営破綻などの不祥事が相次いだ他、テロ組織が仮想通貨を資金調達・資金移動の手段として悪用している状況を批判したもの。一部の仮想通貨擁護派がダイモン氏の発言を受け反論するなど、物議を醸している。

ビットコイン価格予想:4万3000ドル台回復の場合、強気シナリオ継続か

最新のビットコイン価格予想について、バット氏は10日時点で「4時間足チャートの上昇チャネル内での動きを見ると、ビットコインは依然として強気シナリオを示している」と予測。

ビットコインの4時間足チャートを見ると、トレンド転換のポイントとなるのは4万3000ドルと見られる。8日、4万4693ドルの上値抵抗線(レジスタンスライン)に挑戦したものの、跳ね返されている。強気シナリオの場合、同水準を突破し、次の目安となる4万6000ドルおよび4万7077ドルの上値抵抗線に向かう可能性も。

一方、強気シナリオが崩れた場合、4万2026ドルが当面の下値支持線(サポートライン)となり、その下に4万1000ドル、4万0026ドルの下値支持線が控える。同サポートラインが、ビットコインが下落した際の反発ポイントとなる。

bitcoin 4hours price chart 11th Dec 2023
ビットコイン4時間足チャート(Trading View)

4時間足チャートの相対力指数(RSI)は10日時点で58で、強気のセンチメントを示唆しているが、買われすぎの領域には入っていない。なお、相対力指数とは、仮想通貨が買われすぎか売られすぎかを判断する、市場の過熱感を示したオシレーター系のテクニカル指標。数値は0~100で表され、一般的に50以上で強気トレンド、50以下で弱気トレンドと判断される。

4時間足チャートの移動平均線(50EMA)を見ると、これまで下値支持線として機能していたものの、本稿執筆時点で下回っている。再び同支持線を上回れば、強気シナリオは継続か。

要約すると、ビットコインはこれまで強気優勢であったが、11日時点、ポイントの4万3000ドルを下回っている。今後、4時間足チャートの移動平均線(50EMA)を上回り、かつ週足終値で4万3000ドルを上回った場合、強気優勢のトレンドを維持するだろう。その場合、短期的には4万7077ドルの上値抵抗線に向かう可能性もある。