USDT発行テザー、ビットコイン投資で利益得たことが判明

Naoki Saito
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第一四半期の財務情報を公開したテザー

大手ステーブルコイン発行企業テザーは1日、2024年第1四半期(1〜3月)時点でのグループ全体の純利益と純資産を公開した。

グループ全体の純利益は、45億2000万ドルとなり過去最高を記録。

純資産においても、113億7000万ドルとなっており、2023年12月末時点の70億1000万ドルから大きく増やしていることが分かった。

この成果は、米国債、ビットコイン(BTC)、金への投資が大きく貢献しているという。

900億ドル以上の米国債を保有


ビットコイン投資が明らかとなったテザー

テザーの財務情報は、同社が900億ドルを超える米国債を保有しており、約10億ドルの利益を生み出していることが分かった。

その次に多く保有していたのが、ビットコインの53億7000万ドル(約8300億円)、金の36億7000万ドル(約5700億円)、現金と現金同等物の18億3000万ドル(約2800億円)だった。

ビットコインは、1月に米国で現物ビットコインETFが承認されたことで大きく価格を伸ばし、最高値となる7万3800ドルを付けた。

このようなビットコインや金が値上がりしたことで、過去最高となる純利益を出すことに貢献したと述べている。

USDTの最大90%は現金等で裏付けされている


同社は、ステーブルコインUSDTは最大90%が現金および現金同等物によって裏付けられていることを会計事務所であるBDOが確認していると述べた。

またBDOは、同社のステーブルコイン準備資産が負債を約60億ドル以上上回っていることも報告している。

ステーブルコインUSDTは第1四半期、約125億ドル以上が発行された。

ビットコインマイニング分野にも投資


同社は、50億ドルを超える戦略的投資も行っていることを明かした。

AIデータ、再生可能エネルギー、P2P通信、ビットコインマイニングなど分野さまざまなセクターへ投資しているという。

今後の市場変化や状況に合わせ、その戦略をを適応させる可能性も示唆した。