カラシニコフ、SWIFTを撃ち落として「デジタル通貨」に切り替えたい

Tim Alper
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アサルトライフル「AK-47」を生み出したカラシニコフ社のオーナーは、国際的な決済ネットワークであるSWIFTや銀行セクターが管理する決済から脱却し、代わりに「デジタル通貨」(この場合はおそらく暗号)を活用したいと考えている。

出典: Adobe/denisk999

通信社タスによると、銃メーカーのオーナーであるアラン・ルシニコフ氏は、サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で講演し、次のように述べた

“銀行システムに期待したいのは、ノンバンクの決済システムに切り替えることです。デジタル通貨がよく話題になります。これこそが非常に必要なことなのです。”

ルシニコフは、この代替「システム」は、SWIFTに固定されていないため、銀行家にコントロールされないと述べている。おそらく、この会社は、銀行が管理する中央銀行デジタル通貨(CBDC)にはあまり興味がないのだろう。

デジタル通貨」とは、暗号の婉曲表現として意図的に使われることが多いが、他のブロックチェーンやフィンテック関連の「資産」を語る際にもよく使われるキャッチオールの用語である。

Finamによると、銀行・ハイテク大手のSberbankは、ブロックチェーンを搭載したプラットフォーム上で「デジタル金融資産」の取引所を立ち上げることを計画しているという。

同銀行はすでに、自社プラットフォーム上で再生可能エネルギー証書の売買を試験的に行っており、今後は約束手形やサードパーティのフィンテックアプリにも対象を拡大する予定だという。

同メディアは、スベルバンク取締役会の副会長であるアナトリー・ポポフ氏の発言を引用し、スベルバンクのブロックチェーン・プラットフォーム上で、小規模なフィンテック企業や大企業のプログラマーが「スマートコントラクトの形」で「新しいアプリケーションを作ることができるようになる」と述べている。

同氏は、これにより同分野の競争が促進され、企業がスマートコントラクト技術を利用して「さまざまな製品を市場に投入」できるようになり、ロシアのIT開発の「スピードが大幅に向上する」と主張した。
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