クリプトカレンシー取引に最適なVPN(2020年版)
仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスは、便利なセキュリティツールとして知られています。インターネットサービスプロバイダや訪問するWebサイトの間に…
仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスは、便利なセキュリティツールとして知られています。インターネットサービスプロバイダや訪問するWebサイトの間に暗号化されたデータの層を経由させる、プライバシーと匿名性を向上させてくれます。
暗号通貨プロトコルはすでに暗号化技術で保護されているため、暗号通貨での取引にVPNを使用する必要はありません。ですが、プライバシー重視のVPNを使用することで、さらに安全に利用することができます。特に、他人にスパイされることに対する懸念がある場合(政府機関、ハッカー、広告配信者など)は、VPNを利用することを強くお勧めします。
この記事では、暗号通貨取引に最適な5つのプライバシー重視のVPNを紹介します。これらのサービスは、利用者の行動ログを一切保存せせない、自動キルスイッチのような便利な機能を持っており、暗号通貨取引全般におすすめできます。
1. NordVPN
NordVPNは暗号通貨取引のための安全でプライバシーに配慮したVPNです。パナマでつくられたこのVPNは、P2Pやストリーミングサービスを含むあらゆる種類のインターネットトラフィックが可能です。最も重要なポイントは、ログを取らないことをポリシーとして厳格に定めていて、VPNサーバーへの接続に失敗してもIPを保護する自動キルスイッチを備えていることです。
Nord VPNの特徴的な機能は以下の通りです。
- ミリタリーグレードの暗号化
- サイバーセキュリティ
- ダブルVPN
- 厳格なノーログポリシー
- 自動キルスイッチ
- DNSリークプロテクション
- オニオン(Tor) over VPN
- 世界60カ国に5200台のサーバーを設置
- ストリーミングサービスにアクセスするのに良い
- 稲妻のような速さ
- P2Pトラフィックを歓迎
- 各種業務システムとの連携
- 1つのアカウントで最大6台のデバイスを保護
- 専用IPアドレス
- ブラウザのプロキシ拡張機能
- 24時間365日のカスタマーサポート
- 非常に簡単にインストールして使用することができる
さらに、利用料を暗号通貨で支払うことができます。現時点では、Bitcoin (BTC)、Ethereum (ETH)、Ripple (XRP)、Litecoin (LTC)、Dash (DASH)、Monero (XMR)、Zcash (ZEC)、Tron (TRX)、BitTorrent (BTT)の暗号通貨でプランを開始できます。
価格面でもNordVPNは有力なVPNです。このリンクからサインアップすれば、NordVPNの3年間のサブスクリプションをたったの107.55ドルで手に入れることができます。
2. TorGuard
TorGuardは米国オーランドに拠点を置いています。米国当局の規制を受けるという点では、VPNサービスプロバイダとしては理想的ではありません。しかし、TorGuardはユーザーのデータを保持していないので、(当局から捜査があったとしても)第三者に渡すものは何もありません。また、過去にデータ流出の記録がないことからも、同社がユーザー保護に対してしっかりとした対応をしていることがうかがえます。
TorGuard は Torrent のような P2P ファイル交換サービスを対象としていますが、暗号通貨にも対応しています。TorGuardは高速で安全で、初心者から上級者まで使える便利な機能を多数提供しています。
- 55カ国以上にある3000以上のサーバー
- 厳格なノーログポリシー
- 無制限の速度と帯域幅
- 最大5つの同時接続
- パーフェクトフォワードシークレット
- すべてのOS、デバイスに対応し、ルーターにもインストール可能
- アンチアドとマルウェアフィルタ
- 多くの異なるプロトコルをサポート (OpenVPN, PPTP, L2TP, IPsec, SSTP)
- OpenConnect、AnyConnect、Stunnelを経由したSSL VPN
- DNSリークプロテクション
- 自動キルスイッチ
- ステルスVPN(DPIをバイパス)
- 既知のすべてのリークから保護
- 24時間365日のカスタマーサポート
- メディアストリーミングサイトのブロック解除(有料)
- 静的IPの割り当て(追加料金あり)
- 全体的に見て、TorGuardは最先端の暗号化ときめ細かな機能を備えた、トップクラスにセキュリティが高いVPNの1つです。最もユーザーフレンドリーであるとまでは言えませんが、それでも比較的使いやすいほうです。
TorGuardは年間59.99ドルで、Bitcoin(BTC)、Litecoin(LTC)、Ethereum(ETH)、Ripple(XRP)、Komodo(KMD)、その他多くのアルトコインを使ってCoinPayments経由で支払うことができます。
3. Mullvad
Mullvadは、プライバシー性能を中心に設計されたスウェーデンベースのVPNプロバイダです。機能の数では他のVPNサービスに劣るものの、オンラインでの活動を匿名に保つために役立つツールです。
Mullvadの主な特徴は、次のとおりです。
- 活動ログを取得しない
- 接続ログを取得しない
- 37カ国で340以上のサーバー
- AES-256-CBC、OpenVPN、WireGuardの暗号化規格
- P2Pウェブサイトやアプリからのトラフィックを可能にする
- Netflix の geoblocking が、他のメディアのストリーミングサイトをバイパスできる
- Windows、MacOS、Linuxで動作
- DNSとIPv6の漏洩対策
- キルスイッチ
- 帯域幅とデータは無制限
スウェーデンは当局の監視が厳しいことで知られているものの、VPNプロバイダーがユーザーのデータを収集することを強制してはいません。Mullvadは、10年間の運営歴の中で1度もデータを漏洩していません。VPNベンダーとして、高い評判を得ています。
一律5.6ドルの月額料金でMullvadを利用できます。また、支払いにはBTCとBCHが使えます。
4. VPNArea
VPNAreaはブルガリアのVPNサービスです。2012年から営業を開始しており、データ漏洩を起こしたことはなく、ユーザーに優しいプライバシーポリシーのもとで運営しています。また、ブルガリアは個人情報保護法が整った国でもあり、それがVPNAreaの信頼性の高さを物語っています。
VPNAreaが信頼できるのはプライバシーだけではありません。それは以下のような多機能なVPNサービスです。
- アクティビティや接続ログのトラッキングなし
- 65カ国250台以上のサーバー
- 最大6台のデバイスを同時にサポート
- AES-256、OpenVPN、IKEv2 暗号化規格
- P2Pトラフィックをサポート
- Windows、MacOS、Linux、iOS、Androidデバイス、ルーターで動作
- ほとんどすべてのストリーミングサイトのブロックを解除
- 速くて使いやすい
- 悪質な広告とマルウェア対策
- 無制限の帯域幅とデータ
- DNSとIPv6の漏洩対策
- キルスイッチ
VPNAreaは1年59ドル、3年プランなら107.64ドルで利用できます。支払いにはビットコインが使えます。
5. ExpressVPN
ExpressVPNはデータ保管法のない英領ヴァージン諸島の会社です。ヴァージン諸島はイギリスの規制に縛られないため、このVPNベンダーも監視されません。
Express VPNは素晴らしいパフォーマンスと豊富な機能を提供しています。
- ストリーミングサービスを含むすべてのブロックされたWebサイトのブロック解除
- アクティビティと接続のログを取得しない
- 94カ国で3000台以上のサーバー
- 最大3台までのデバイスを同時にサポート
- OpenVPN、IKEv2、L2TP、SSTP、PPTP 暗号化
- P2Pトラフィック
- Windows、MacOS、Linux、iOS、Android、および互換性のあるルーターで動作
- 自動キルスイッチ
- 無制限の帯域幅とデータ
- DNSとIPv6の漏洩対策
- インストールが簡単
特筆すべきは、ExpressVPNが安全性の実績が非常に高いことです。トルコに置かれていたExpressVPNのサーバーは、2017年1月にはトルコ政府によって押収されましたが、当局は情報を抽出することができませんでした。そんな事情もあってか、本来はメディアストリーミングサイトにアクセスし、ジオブロッキング制限をバイパスしたい人のためのサービスとして販売されているにもかかわらず、プライバシーと匿名性の面でも高い人気を得ているのです。
最初の15ヶ月間は99.95ドルで利用できます。また、ビットコインでの支払いを受け付けています。
結論
プライバシーと匿名性はオンラインセキュリティの要であり、特にBitcoinやEthereumのような仮名化された暗号通貨プロトコルを使用する場合には重要です。標的として集中攻撃された場合に防衛するのは難しいですが、そもそもあなたが誰であるかを誰も特定できない仕組みがあれば、攻撃されることはありません。信頼性の高いVPNサービスを持っていれば、サイバーセキュリティのレベルを向上させることができます。