OKX (formerly OKEx)

取引量において最大の取引所の1つであるOKExは、仮想通貨の「ワンストップマーケットプレイス」として知られています。OKExはスポット取引やデリバティブ取引も提供しています。信用取引、ブリッジ、マイニングプール、クラウドサービス、OKExチェーンによる分散型オプション、ローン、ブローカーオプションなど、OKExは最も多機能な取引所の1つと言えます。また、取引所や取引全般について学ぶことができる教育プラットフォームも備えています。全体として、初心者として必要なツールが備わっているだけでなく、上級トレーダーを目指す人向けの様々なオプションも用意されているのです。

OKXのレビュー:主要機能

OKXのレビュー

概要

Webアドレス:Link
所在地:Seychellerne
1日の取引高:57346.3 BTC
スマホアプリの有無:Yes
分散型取引所:Yes
親会社:Aux Cayes FinTech Co. Ltd.
取引種別:銀行送金, クレジットカード, デビットカード, 仮想通貨送金,
サポート通貨:30 loại tiền pháp định
通貨ペア:400
トークン:OKB, OKT
手数料:普通(Compare rates)

スクリーンショット

仮想通貨を始めたばかりの人にとって、オプションが多すぎることは大変です。OKXには様々な金融の選択肢がありますが、プラットフォームはシンプルで使いやすい仕様になっています。多数の仮想通貨ペアや法定通貨から仮想通貨への支払いゲートウェイが、OKXが最大の取引所の1つとなった理由です。自由に選べる大量のオプションがあるので、OKXを取引所のレパートリーに追加するべきでしょう。

  • Fiat-to-crypto on-ramp: OKXは400以上の取引ペアをサポートしており、Apple Pay、Visa、Mastercard、銀行振込、Alipay、WeChat payなどを使って法定通貨を仮想通貨に変換することが可能です。また、カナダドル(CAD)、中国人民元(CNY)、ユーロ(EUR)、日本円(JPY)、香港ドル(HKD)、チリペソ(CLP)などから30種類以上の仮想通貨をサポートしています。
  • 信用取引: 最大125倍のレバレッジで信用取引を行い、永久、先物、オプション取引も可能で、ユーザーが取引に使用できるツールも充実しています。
  • 金融オプション: 保有する仮想通貨の受動的収入を得ることができる「Earn」、「Loan」、「Jumpstart」トークン賭け機能、マイニングプール、OKXブリッジ機能、ユーティリティトークンのOKB、OKX クラウド、OKXブロックドリーム・ベンチャーズと、金融オプションはかなり豊富で、業界でもトップクラスの種類の多さを誇っています。
  • 追加のセキュリティオプション: 2FA認証の義務化、モバイル認証、Googleオーセンティケーターのオプション、フィッシング対策コードなど、セキュリティを最優先するというのがOKXのポリシーです。
  • 分散型取引所オプション: 標準的なDEX取引に加え、OKXの分散型プラットフォームはスワップ取引、流動性プール、ファームプール、分散型ウォレットなど、OKXは分散型方式で取引したい人のためのツールを揃えています。

全体として、OKXでは様々なオプションで仮想通貨通貨エコシステムを体感することができます。このプラットフォームは、「ワンストップマーケットプレイス」を目指しています。多くの点で、OKXはそれに成功しています。

歴史・沿革

中国の初期の取引所であるOKCoinによって設立された香港の会社であるOKXは、2018年にマルタに移転しました。仮想通貨取引所の開発に対応する多くの価値を政府が共有したのです。マルタはデジタル資産とブロックチェーンに対するしっかりした規制があることが有名で、OKXが『金融障壁をなくし、世界経済を進化させ、世界をより良くするために努力する』というミッションを推進する上で、最適な場所といえます。

2018年11月、OKXは第1回マルタブロックチェーンアワードで、Binanceなどの最終候補を抑えて、Crypto Exchange of the yearを受賞しました。

このミッションに沿った主要アップグレードを2020年にリリースし、170のアップグレードをリリースしています。これらのアップグレードには、有望なプロジェクトを支援するJumpstartやOKXチェーンのジェネシスブロックなど、すでに紹介したものが多く含まれるほか、取引報酬、P2P取引、CTCレンディングといったものがあります。

2021年現在、410名の社員がOKXで働いており、100カ国以上で数百万人のユーザーにサービスを提供しています。1日のBTC先物取引量は約15億ドルで、ユーザーは様々なツールを利用できます。高い取引量をサポートするために継続的なアップデートを行い、OKXは「次世代金融エコシステム」と呼ぶにふさわしいものを構築し続けています。

OKXの手数料

メイカーの手数料は非常に低く、500 万ドル以上の取引を行う VIP ユーザーは無料となっています。取引所のほとんどのユーザーにとって、この手数料は0.08%であり、業界で最も低い部類に入ります。比較してみると、多くの取引所では最低でも0.1%の手数料が設定されています。これとともに、OKXはスポット、先物、永久スワップ、オプション取引で異なる手数料を設定しています。その手数料はこちらの表で確認できます。

OKXの手数料

この料金体系の良い点は、自分がどのレベルにいるのかによって、支払うべき手数料が明確にわかることです。

入出金手数料も業界最低水準です。他の取引所と比較すると、このようなグラフで確認することができます。

取引所 メイカー手数料 テイカー手数料 スプレッド 入金手数料 出金手数料 取引トークン割引 ボリューム割引
OKX 0.1% 0.15% あり
Bibox 0.075% 0.15% あり あり なし
Binance ≥3,000 0.18% 0.16% 11.1% 20% 0.144% 10%
Bitfinex ≥5,000 0.16% 0.14% 12.5% 40% 0.096% 20%
Bitstamp ≥20,000 0.14% 0.12% 14.3% 60% 0.056% 20%
Bittrex ≥50,000 0.12% 0.10% 16.7% 80% 0.024% 20%
Kraken ≥100,000 0.1% 0.08% 20% 100% 0.0% 30%
KuCoin ≥200,000 0.09% 0.07% 22.2% 100% 0.0% 30%
Liquid ≥300,000 0.08% 0.06% 25% 100% 0.0% 30%
Luno ≥500,000 0.07% 0.05% 28.6% 100% 0.0% 30%

しばらくの間、仮想通貨で取引している場合、コインをハードウェアウォレットに転送して手数料が安くなると、出金に関してOKXではファンディング手数料が不要になり、大きな差が出ます。もちろん、ブロックチェーンネットワークが請求する手数料には注意が必要です。

OKXの出金手数料について、より詳細かつ包括的な情報を知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください


OKXは、更なる進化と手数料の引き下げに意欲を見せている。2020年1月、OKXはBTC、ETH、XRP、BCH、USDT-ERC20の手数料を引き下げました。今回の出来事で、OKXは仮想通貨の取扱量が増えても、出来る限り手数料を下げたいという姿勢を示したので、手数料を気にする人にとっては良い兆候と言えるでしょう。

デザインと利便性

OKXのホームページ

OKXは、派手なデザインとなっているわけではありません。しかし、このプラットフォームのミッションが「金融の壁をなくす」や「グローバル経済を進化させる」ということであるなら、そのデザインはシンプルかつ整備されており、ミッションを実現出来るものです。デザインは最も美しいとは言えませんが、そうである必要はないのです。

むしろ、このデザインであることが、実際に役立つのかもしれません。OKXは非常に多くの機能を備えているため、デザインが派手だと新しいユーザーが圧倒されてしまうかもしれません。仮想通貨を始めようとする人にとって、このユーザー・インターフェースはプラットフォームに馴染みやすくなっているのです。

左上には、売買などの簡単な取引オプションがあり、クイックトレードオプションに進みます。そこで、VISA、マスターカード、Apple Pay、およびInteracを使用して、法定通貨で簡単に仮想通貨を購入することができます。

OKXの売買画面

その隣には、マーケットが表示されています。マーケットタブには各コインの情報が簡略化されているように見えますが、上部を見ると、スポット、先物、オプション、永久スワップ、オプション、OKXインデックス、取引データと書かれたセクションがあります。ここで、プラットフォーム上にある金融商品の包括的な概要を把握することができます。

OKXの価格表

メインページに戻ると、基本的な現物取引や信用取引など、より洗練されていきます。

取引グラフは、デザイン性に関して言えば、より高いこだわりを感じるポイントです。視覚的に、OKXは今、最もデザイン性の高い取引プラットフォームの1つです。トレンドラインを引くような通常の取引ツールに加え、フォントやグラフは丸みを帯びたデザインで、全体のレイアウトは見ていて本当に綺麗です。このデザインだと長時間の取引でも使いやすいです。

OKXのプラットフォーム

次に、金利を稼ぐオプション、ローンオプション、新しいプロジェクトのトークンセールをサポートできるJumpstartプログラムなどがあるファイナンスセクションがあります。このことからも、OKXが単なる取引所ではなく、ユーザーにとって金融全般で利用できる場所になろうとしていることが分かります。

「Learn」セクションでは、豊富で簡単に理解できるプラットフォームのチュートリアルを提供します。これは一般的な仮想通貨取引を、簡単に行うのに役立ちます。「Learn」の下では、OKXの研究部門である「OKXインサイト」が、定期的に業界や市場の分析・調査も発表しています。

OKXのレビュー

OKXで特徴的なのは「More」セクションです。単なる取引所の機能を超えて、OKXは様々なツールを用意しています。OKXが「ワンストップ・マーケットプレイス」を本気で目指しているのです。

OKXのプロダクト

これらの機能が、OKXのユニーク性を生み出しています。シンプルなデザインなので、これらのタブに圧倒されるようなことはありません。「More」タブはユーザーにプレッシャーを与えないので、新規ユーザーはこのような追加機能が必要であると感じずに始めることができます。経験豊富なトレーダーは、役立つオプションがたくさんあることに気づくでしょう。

OKXのユニークな点は、手数料の低さだけでなく、仮想通貨をより深く理解するために必要なツールボックスを備えている点です。

  • Pool – これは、ヘッジ付きのプルーフ・オブ・ワーク (Proof-of-Work)マイニングサービスを利用したものです。
  • OKX Bridge – 複数のチェーンを通しての資産の移動が可能です。
  • Wallet – 36種類の仮想通貨の取引、DeFi、ストレージを管理するための安全なウォレットです。
  • OKB – OKXユーティリティ・トークンは、トレード、トークンの売買、そして受動的収入を得ることも可能なエコシステムを実現します。
  • OKX Cloud -良い取引所がなければ、自分で作りましょう。もし知識があれば、プラットフォームの技術スタックを使って構築することができます。この機能が、OKXが「ワンストップマーケットプレイス」を目指していることを表しています。このプロジェクトであなた自身の取引所を構築することも可能です。
  • Security of Funds – ホットウォレットは、コールドウォレットのストレージオプションと比較して、より多層的なセキュリティオプションを提供するソリューションです。
  • OKX Chain – ブロックチェーンによる非中央集権型のエコシステムです。
  • Status – メンテナンス情報をこちらで確認できます。
  • Rewards – タスクをこなして、仮想通貨報酬や無料のビットコインを獲得できる場所です。
  • Referral – 友達を招待して、より多くの報酬を得ることができます。
  • Affiliates – 招待された取引から最低30%の手数料を得ることができます。
  • Happy Friday – デリバティブで20%のOKX収入が得られ、iPhoneなどのプレゼントを貰える可能性があるポイントプログラムです。
  • Broker – スキルさえあれば、ブローカーになって高いコミッションを得ることも可能です。
  • OKX Blockdream Ventures – 将来性のあるプロジェクトに資金を提供する場です。

OKX分散型取引プラットフォーム

OKX分散型取引プラットフォーム

中央集権的な世界から少し離れてみたい場合、OKXはUniswapにインスパイアされたような分散型取引所(DEX)をオプションとして用意しています。今はまだ初期段階のようで、取引できるオプションは多くありませんが、興味深い機能です。古典的なDEXスワップオプションとともに、このプロトコルには流動性プールとファーミングオプションがあります。

カスタマーサポート

OKXのカスタマーサポート

カスタマーサポートについては、OKXのサポートセンターにはFAQセクションとリクエストを送信できるページが用意されています。また、より具体的な質問がある場合には、チャットボックスも用意されています。多くの取引所ではチャットボックスを備えていないため、これは嬉しい追加機能です。

全体的な総評として、ユーザーレビューによると、カスタマーサポートは十分な仕事をしているようで、ほとんどのユーザーはOKXを好意的に評価しています。

OKXのセキュリティ

本社はマルタですが、マルタは仮想通貨に関して最も評判が良く、規制されている場所と言われています。2018年にマルタブロックチェーンアワードの第1回で賞を受賞したことは、彼らのシステムのセキュリティが優れていることを示しています。同社は、2FAや以下のセクションで見つけることができる多くの標準的なセキュリティ手順に沿っています。彼らは、CryptoCompareによって測定されたセキュリティに関しては、素晴らしい評価を受けています。

唯一セキュリティが破られたのは、秘密鍵の持ち主が公安の捜査対象になったときだけです。その際、6週間ユーザーの出金を保留し、ユーザーは困惑しました。しかし、この出来事は、OKXが責任あるプラットフォームであることを示していたのかもしれません。OKXはユーザーの資金を危険にさらすことを望まず、この間、ユーザーとコミュニケーションをとっていたのです。

ユーザーセキュリティ設定

メールやログイン以外にも、OKXはプラットフォーム上で多数のセキュリティレイヤーを提供しています。

  • 資金パスワード – 出金するためには、パスワードによる認証が必要です。
  • モバイル認証 – これは、携帯電話を利用して、資金の引き出し、パスワードの変更、口座の変更確認などを行うものです。
  • Google認証 – セキュリティと出金に必要な認証機能です。
  • 2FAの義務化 – 出金、ログイン、ボーナスのレッドパケット送信には、2要素認証が必要です。
  • アンチフィッシングコード – OKXからのメールの安全性をより高めることができます。

入出金手段

OKXの入金

アセットタブを開くと、自分のウォレットから取引所に送ることができる入金欄が表示されます。入金したい通貨を選択することができます。ダブルチェックし、希望の仮想通貨が正しいアドレスに送信されていることを確認するべきで、さもなければ他の仮想通貨取引と同様に、あなたの資金が失われる可能性があります。

OKXの出金

これだけ素晴らしい機能を持つOKXですが、出金システムはOKXを利用する上での最大の欠点と言えるかもしれません。手数料は安いものの、出金できるのは仮想通貨のみです。出金するために仮想通貨を不換通貨に交換することはできません。これは、このプラットフォームが「次世代金融」のための仮想通貨同士の取引所であることに重点を置いているからです。OKXで交換しなければならない仮想通貨は非常に多く、500種類以上の仮想通貨がある取引所の中でも最も多いです。後でもっと価値が上がるかもしれない隠れたアルトコインを見つけるチャンスもあります。

とはいえ、不換通貨に清算するためには仮想通貨を別の取引所に送る必要がありますが、手数料の安さを考えればそれほど面倒ではありません。しかし、これが一部のユーザーにとって欠点となり得ることは容易に想像がつくことです。

結論

全体として、取引所がすでに大規模であるにもかかわらず、OKXが提供するツール一式は有望な可能性を示しています。彼らのプラットフォームへの一貫したアップグレードによって、ユーザーが新世代の金融のための金融ツールの幅広いセットを持つことができる場所になろうとしている。すでに利用可能なオプションがあっても、OKXは新しい金融商品で進化することを望んでいるのです。もし、あなたが仮想通貨の経験を積んだ後に、ユニークで有望な金融ツールを持つ大規模なプラットフォームを望むなら、OKXはあなたにとって素晴らしい取引所です。