ワールドコイン(WLD)が急騰|ロック期間の延長が影響か
ワールドコインを開発するTools for Humanity社は16日、投資家とチームメンバーに割り当てる暗号資産(仮想通貨)WLDのロックアップ期間を3年から5年に延長することを発表した。
この決定により、1日あたりのトークン供給量が減少し、売り圧力の緩和が期待されている。
WLDトークンの価格は、過去7間で+41%の上昇を見せている。
一方で、World ID保有者に対するトークン配布量に影響はないという。
7月24日からロック解除開始
同社の投資家とチームメンバーに割り当てられたWLDトークンは、7月24日から毎日線形でロック解除が開始される予定となっている。
今回の決定により、1日あたりのトークン配布量は毎日約330万WLDから約200万WLDと約40%減少することとなる(2028年7月終了予定)。
WLDトークンは、コミュニティ向けに約72億枚が割り当てられており、執筆時点で2億7500万枚(77%以上)が流通しているという。
登録者1000万人を超えるワールドコイン
ワールドコインは、AIチャットボットChatGPTの開発企業で知られるOpenAIのサム・アルトマンCEOが立ち上げたプロジェクトだ。
同プロジェクトは、執筆時点で登録者数1000万人を超えており、そのうち600万人以上はOrb(オーブ)認証が済んでいる「World ID(本人情報)」の保有者だという。
ID保有者は、WLDトークンを定期的に受け取ることができる。
また、同プロジェクトは2024年後半、独自でイーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワーク「World Chain」を公開予定となっている。
これは、ID保有者の取引を優先する仕組みを持つなど、同プロジェクトのユーザー体験向上や機能の拡張が狙いとしてある。
ワールドコイン、イーサリアムL2「World Chain」を構築へ