Soros’ Fund CEO、暗号通貨は今後も存在すると述べ、不況とFOMOの罠に警告を発する

Soros Fund ManagementのCEO兼最高投資責任者のDawn Fitzpatrick氏によると、暗号は「これからも存在する」ものの、不況が迫っている可能性があり、投資家は「FOMO」に注意すべきとのことです。

Bloombergのビデオインタビューに応じたFitzpatrick氏は、Fidelityなどの企業が米国の顧客に退職金積立にビットコイン（BTC）を追加できるようにするなど、「暗号は主流になっている」として、暗号はすぐにはなくならないと述べました。

それでも、ファンドマネジャーは、暗号に対する見解に「1つの注意点」があると言います。

伝説の投資家George Soros氏が設立したファンドを持つFitzpatrick氏は、「気候への影響がますます注目されてきているので、その文脈では、ビットコインよりもイーサリアム（ETH）の方が人気を集めそうだ」と意見しました。

米国での景気後退の可能性について、Fitzpatrick氏は、米国の消費者と企業の需要は「堅調」に推移していると述べました。しかし、「肝心なのは、景気後退は避けられないということで、あとはいつかということだ」とも付け加えました。

そして、Fitzpatrick氏は、市場は「かなり早く」景気後退が訪れると見ているが、市場は「間違っているかもしれない」と考えている、と付け加えました。

この投資マネージャーは、「ウクライナで起きている戦争について、米国は「最も影響を受けにくい」国の一つだ」と指摘しました。「ヨーロッパはもっと大きな影響を受ける」と付け加えました。

最後に、Fitzpatrick氏は、投資家が陥りがちな心理的な罠、「FOMO」（Fear of Missing Out）と呼ばれるものについても言及しています。

「FOMO、つまり高く買って安く売るというのは、投資家が犯しがちな間違いだと思う」と述べた上で、「毎日素晴らしいアイデアを出す必要はない」と説明しました。

「我慢する時もあれば、押す時もある」と言い、「誰かが取引をしようとすればするほど、ダメージが大きくなる傾向がある」と付け加えています。

3 6月 2022 14:29 JST