ソラナ、7月のDEX取引量でイーサリアム上回る|ミームが牽引
ソラナ(SOL)ブロックチェーンは7月、分散型取引所(DEX)の月間取引量において、長年トップを保持してきたイーサリアム(ETH)の数値を上回った。
両者の取引量は、イーサリアムが約540億ドル(約7兆9000億円)、ソラナが約560億ドル(約8兆2000億円)となった。
ただし、これはあくまで単一チェーン同士を比較した数値だ。
そのため、イーサリアムのレイヤー2(アービトラムやベース)におけるDEX取引を含めると、依然としてイーサリアムが大きくリードしている。
ミームトレンドが牽引
この結果は、暗号資産(仮想通貨)におけるミームコイン活動の活発化が大きな原動力となっていると考えられている。
ソラナは、イーサリアムよりも取引コストが低いため、ミームコイン取引の中心地となっている。
特に、ミームコインの作成および取引を可能とするプロトコルPump.Funは、2024年3月のローンチから150万以上のミームコインの作成を支援してきた。
その中には、政治や有名人などをテーマとしたトークンも含まれている。
このプラットホームは7月、ローンチ以来の最高値となる2800万ドル以上の月間手数料を生み出した。
ソラナDeFiも活発に
その他にも、ソラナ上のDEXであるRaydiumは、7月に取引高は約300億ドル、手数料は約6500万ドルを記録した。
これは、大手DEXのUniswapに次いで2番目に大きい数値となる。
さらに、ソラナのリキッドステーキングを可能にするJitoは、7月の月間手数料として約3600万ドルを生んだ。
Jitoは今後、ステーキングされた仮想通貨の再利用を可能とするリステーキング市場への参入も発表している。
リステーキング市場は、2023年に誕生したEigenLayer(アイゲンレイヤー)を中心に成長し、市場価値(預かり資産額)は130億ドルを超えている。