Sam Bankman-Fried氏の訴訟費用は彼が父に付与したAlamedaのお金
Sam Bankman-Fried氏 出典：a video screenshot, CNET Highlights / YouTube
破綻したFTX取引所の創設者であるSam Bankman-Fried氏は、CEO時代に父親に譲渡した1000万ドルを自分の訴訟費用に充てたとして非難されています。
2021年、まだFTXのCEOを務めていたSam Bankman-Fried氏は、今は倒産したAlameda Researchという取引会社からの融資を原資に、数百万ドルを父親に送金したとForbesに報じられました。
このニュースでは、「同社に近い2人の情報筋」からの情報を引用して報じています。
つまり、SBFはAlamedaから借りたお金を、彼の父親であるスタンフォード大学法学部教授のJoseph Bankman氏に送金して、巨額の訴訟費用を支払っているのだが、Forbesはこう述べています。
「Alamedaから少なくとも1,000万ドルを受け取った後、Bankman-Fried氏は、彼の生涯相続税と贈与税の免除を利用して、Bankman氏に資金を送った。実質的には非課税贈与である。」
彼は、一人の人間が生涯に贈ることができる最高額を贈ったのですが、その額は1170万ドルだったと情報提供者は言っています。
このことは、Bankman-Fried氏が破産申請後の昨年11月に銀行口座に10万ドルしかないと主張していたにもかかわらず、弁護士団に支払いができていたことを説明できるかもしれません。
レポートによると、
「Bankman-Fried氏に近い関係者がForbesに語ったところによると、彼の弁護費用は数百万ドルである可能性が高いそうです。」
元CEOの代理人は、Cohen & GresserのMark Cohen氏とChristian Everdell氏が務めています。彼らは、未成年者の性売買で有罪判決を受けたJeffrey Epstein氏の同僚Ghislaine Maxwell氏に助言した弁護団の一員であった元連邦検察官です。
さらに、ある情報筋がForbesに語ったところによると、Bankman-Fried氏は、彼の父親のスタンフォード大学時代の同僚であり、家族の親友である刑事弁護人のDavid W. Mills氏からも無償でアドバイスをもらっているとのことです。
弁護団は弁護費用を賄うため、破産裁判所に資金援助を要請しました。
また、FTXの保険契約による数百万ドルの補償を利用し、5,600万株の押収されたRobinhoodの株式へのアクセスを得るための承認を求めていました。
前CEOは2022年にAlameda社からの借入金でこの株式を購入し、現在では約4億8500万円の評価額となっています。
彼の両親であるJoseph Bankman氏とスタンフォード大学法学部を退職したBarbara Fried氏は先月、FTX社の弁護士から召喚状を受け取り、個人の財務諸表とFTX社またはその従業員から譲渡された資産の記録を要求されました。
2人は個人資産を活用して息子を経済的に支えているとされ、12月には2億5,000万ドルの保釈金を確保するために180万ドルの家を利用したと報道されています。
終わりのない請求
一方、FTXは現在、有名な再建専門家であるJohn J. Ray III氏を新CEOに迎えています。彼は2ヶ月の作業で69万ドルの費用を会社に請求したと言われており、破産事件に携わる数百人の弁護士やアドバイザーは、FTXに総額3800万ドルの費用を請求したと言われています。
新経営陣の下、同取引所は、顧客への返済のため、Web3に特化した新興企業Mysten Labsの株式を9500万ドルで売却すると報じられており、バハマに拠点を置くModulo Capitalから4億ドルの現金を回収する取引にこぎ着けたといいます。
また、FTXは最近、米国の破産判事に、バハマ法人であるFTX Digital Marketsの清算を担当する清算人から同社の財産を守るよう要請しました。
Bankman-Fried氏はバハマで逮捕された後、アメリカに送還され、ニューヨークの裁判所で2億5千万ドルの保釈金を支払い、刑務所から釈放されました。
FTXからAlameda Researchに顧客預金100億ドルを移したという疑惑に直面しています。
銀行詐欺、顧客資金の不正使用による共謀、無認可の送金業務の運営、証券・商品詐欺など12件の刑事告訴に対して、彼は無罪を主張しました。
Forbesはまた、SBFが2021年に中国政府関係者に4000万ドルの仮想通貨を贈賄することを共謀したとする、連邦検察が公開した新たな起訴状を引用しました。
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