韓国検察、仮想通貨「横領」容疑で元カカオCEOを捜査へ
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韓国検察は、仮想通貨「横領」容疑でハイテク大企業カカオの元最高経営責任者(CEO)に対する「本格的な捜査」を開始する予定です。
朝鮮日報は、この事件はソウル南部地検仮想資産犯罪合同捜査部が担当すると報告。
また、検察はハイテク大企業の創設者で、元最高経営責任者(CEO)のキム・ボムス氏とカカオ幹部らを捜査する予定です。
キム氏らは横領と背任の疑いで告発されています。
さらに、幹部らは資本市場法の条件に違反して不正取引を行った疑いも持たれています。
経済民主化21(直訳)という市民団体は先月、キム氏を告訴しました。
また、カカオが運営するクラスト(別名クレイトン)エコシステムとカカオのブロックチェーン子会社グラウンドXに関与する「主要関係者」を不正行為で告発しました。
経済民主化21の代表であるキム・ギョンヨル氏は、疑惑について詳しく聞きたいとして、検察に呼び出されています。
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カカオは韓国最大のテクノロジー企業の1つです。
そして、国内で最も人気のあるチャットアプリ「カカオトーク」を運営している会社です。
また、韓国のスマートフォン所有者の約90%が、このアプリを使用しています。
カカオはさらに、カカオバンクという仮想通貨交換提携ネオバンキング事業も運営。
他にも、同社は2020年に登場した人気の暗号通貨ウォレットに加えて、海外子会社を通じてKLAYトークンを販売中です。
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同社は、市場をリードする「ユニコーン」取引所アップビットの最初の支援者の1つであり、アップビットの幹部の多くはカカオの元従業員です。
しかし、経済民主化21は、「少数のカカオ内部関係者グループ」がKLAYの違法取引を通じて「違法な利益」を得たと主張。
これは主に投資家にコインを販売し、その後「そのお金を本来の目的に使用せずに横領する」ことで行われたと彼らは発言しています。
韓国のテクノロジー大手カカオ、仮想通貨捜査に直面
同団体は、KLAYが主要仮想通貨取引所に上場される前のプライベートなプレセールイベント中にカカオ関係者がコインを横領したと主張。
さらに、キム氏らが最大2億2,300万ドルを流用した可能性があると訴えています。
また、クレイトンのマネージャーらが暗号資産を吸い上げた疑いで告発され、一部の役人がインサイダー取引に関与していると主張しています。
他にも、このことはKlaytnが東アジア最大のブロックチェーンプレーヤーになろうとしていた時期に起こったと話しています。
Klaytnのパートナーには、LGなどの韓国最大のビジネスグループも含まれます。
カカオ関連会社の広報担当者は、この疑惑について内部調査を行う時間を求めましたが、その主張は不正確であると示唆。
カカオ/クレイトン/クラスト関係者は次のように述べたと伝えられています。
“この件についてはあまりコメントできません。 しかし、(申し立ては)一方的で根拠がありません。”