ロシアの銀行、VISAとMastercardの凍結を受け、中国の銀聯に注目

米国の決済大手であるVisaとMastercard、そしてカード発行会社のAmerican Expressがロシアでの事業を停止しました。このことは、ロシアとの貿易関係を絶つ企業のリストがますます長くなっていることにつながります。しかし、ロシアの銀行は、欧米のプラットフォームに代わる国内および中国のプラットフォームに注目する可能性を示唆しています。
VisaとMastercardは今週、承認要求と決済を停止する意向を明らかにしましたが、後者は「法律で適切かつ許可された場合、業務を回復するために作業を開始する」と説明しています。
Tassは、American Expressの声明がこうであったと報じました:「世界中で発行されたアメリカン・エキスプレスのカードは、ロシアの銀行やATMで使えなくなる」 同社は、ベラルーシでのサービスもすべて「終了」させると付け加えました。
しかし、ロイターやインタファクスによると、ロシアの中央銀行と最大の商業銀行であるスベルバンクは、ロシアの金融機関が中国の銀聯プラットフォームを使いたいと考えていることを示唆しました。
同じくロシアの大手銀行であるティンコフも、ロシアの決済プラットフォーム「Mir」を銀聯と「コ・バッジ」することで、同様の動きをする可能性を示唆しています。
スベルバンクは、「新しい決済カードが発行される日を追加でお知らせします」と述べています。
中央銀行は、「ロシアの銀行が発行するすべてのVisaとMastercardのカード」は、「有効期限まで通常通りロシアで使用し続ける」と主張しました。
中央銀行は、これらのカードの取引は 「ロシア国内の決済カードの国家システム内で処理され、制裁は影響を与えない 」と付け加えました。「このようなカードにリンクされた顧客の口座の資金は完全に保存され、アクセス可能である 」とインタファクスは指摘しました。
ロシアで合計約5,000人のスタッフを雇用している会計事務所大手のPwCとKPMGも、ロシア事務所を閉鎖することを発表しています。
一方、韓国はウクライナ情勢を「理由に」ロシア中央銀行との取引を全面的に停止すると発表したとタス通信が報じました。
同じロシアの国営メディアは、プーチン大統領が、法執行当局が汚職で有罪となった個人の所有する資金を押収し、その資金を財務省の財源に充てることを可能にする法律に署名したとも報じています。
またタス通信によると、ロシア財務省は政府が「国債の償還義務を果たす」ことを表明し、その他の国債発行についても、ロシア国債の海外購入者が欧米主導の制裁によってその義務を果たすことが損なわれる可能性があることを示唆したといいます。
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