メタバース・バンキング:HSBCがサンドボックスに参入、JPモルガンはディセントラランドをテスト中

大手金融機関のメタバースへの進出が進む中、米国の大手銀行JPMorganが最近別の仮想世界Decentraland(MANA)にラウンジを設置したのに続き、英国の銀行HSBCがグローバル金融サービス業者として初めて仮想世界The Sandboxに参入しました。
英国の銀行は、「新たなプラットフォームを通じて新しい体験を創造し、現在および将来の顧客と我々が奉仕する地域社会にチャンスの世界を開く大きな可能性がある」と述べています。
銀行は、彼らの発表によると、スポーツ、esports、およびゲーム愛好家を魅了し、接続するために開発されるThe SandboxメタバースのLAND、仮想不動産の区画を取得します。
HSBCは、ワーナーミュージックグループ、アディダス、ユービーアイソフト、グッチなど、Animoca Brandsが運営するバーチャルワールドの200以上のパートナーの仲間入りをします。HSBCとのパートナーシップは、The Sandboxが世界の金融インフラとの統合を進める上で、特に重要な意味を持つ可能性があります。2021年末時点で約2.96兆米ドルの資産を持つ英国企業は、世界最大級の銀行・金融サービス機関です。
一方、今年2月、国際的なコンサルタント会社であるAccentureは、メタバースにおける銀行は世界の銀行にとって新たな変革のフロンティアとなる可能性があり、メタバースは8兆米ドルの機会であると予測する見方もある、と推定しています。
アクセンチュアの主要な銀行担当者は、「この新しい環境は気が遠くなるようですが、銀行は基本的なことからビジネスの将来まで、すべてを変革する可能性を検討する必要があります」と述べています。「現在、銀行はメタバースの流れに乗り始めており、規定と好奇心のバランスをとることが重要です。」
デジタル・バンキング・レポートが委託した調査によって示されたように、仮想現実と拡張現実は、すでに世界中の銀行業界のリーダーが自分たちの業界の将来を見る方法を形成しつつあります。
この調査によると、調査対象の金融業界幹部の13%は、2025年までに仮想現実と拡張現実が日常取引の代替チャネルとして消費者の20%に利用されると予測しています。さらに34%のエグゼクティブが2030年までに、44%が2030年以降に実現すると宣言しています。調査対象者のうち、これが全く起こらないという人はわずか9%だそうです。
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