EU機関、ビットコインマイニング禁止案なしでMiCAの協議を継続

欧州議会が暗号資産に特化したMiCA規制の策定作業を続ける中、同法案の推進役を務めるドイツのシュテファン・ベルガー議員は、MiCAに関する機関間協議の主導権を破棄しなかったと発表しました。これにより、EUにおけるプルーフ・オブ・ワーク(PoW)合意プロトコルを禁止するという論議を呼んだ条項が削除され、同規則が採用に向けて前進したことになります。
PoWコンセンサスプロトコルには、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、主要な暗号化プロジェクトが含まれています。
欧州議会議員は金曜日にこうツイートしています。
「朗報です!私の職務権限に異議はありません。私は今、PoW禁止令を出さないという立場でトリローグに臨みます。EU議会は私に追い風を吹かせ、革新的な強さを示しています。」
ベルガー氏は、「Markets in Crypto Assets」の略称であるMiCAに関する報告書の中で、「EU Taxonomy for Sustainable Finance」との関連付けを提案し、「この提案が委員会と理事会に承認されることを楽観視している」と述べています。
ベルガー氏は、705人の議員のうち177人を占める議会最大のグループである中道右派の欧州人民党の代表を務めています。
unstoppableDeFIの戦略・事業開発部長であるパトリック・ハンセン氏は、欧州議会の議員のうち39人しかいない小ブロックである欧州議会左派(GUE/NGL)グループの議員が、ベルガー氏の鼎談参加権限に異議を申し立てようとしましたが、「十分な票が集まらなかった」とコメントしています。
「したがって、本会議での採決は行われず、POW-banはMiCA規則から確実に外れることになる」とハンセンは言います。
EUの複雑な立法手続きの下では、27加盟国の閣僚で構成されるEU理事会と、27加盟国で選出されたEU唯一の直接選挙機関である欧州議会が、立法案に関するいわゆる三者間交渉に参加します。これは、議会、理事会、そしてEUのガバナンスを主導する欧州委員会が三者会談を行い、法案に関する暫定的な合意で終了する可能性があることを意味します。
EU機関間で成立しうる合意は非公式なものであり、3機関それぞれで正式に承認される必要があります。
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詳しくはこちら:
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– Council of European Union Advances Talks On MiCA, DORA Regulations
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