政府機関閉鎖の懸念にも拘らず、McHenry氏がステーブルコイン法案を推進
米国下院金融サービス委員会のPatrick McHenry委員長は金曜日、当時政府閉鎖の可能性が迫っていたにも拘らず、ステーブルコインを規制するという自身の決意を再確認しました。
同氏はニューヨークにて、ステーブルコイン発行会社サークルが主催したフォーラムで講演。ステーブルコイン規制を推進する決意であり、法案に署名するためにBiden大統領のデスクに届けることを目指していると述べました。
Decryptからの報告によると、McHenry氏は「今は状況が複雑だ。しかし、私はこれを大統領デスクに届けるために全力を尽くすつもりだ」と、USDC発行者サークルが主催したオンラインフォーラムで述べたといいます。
ステーブルコイン規制への取り組みは、週末にかけて議員らが最終的に政府機関閉鎖を回避するための妥協点に達する前に伝えられました。
2つのデジタル資産法案
McHenry下院金融サービス委員会は今年、デジタル資産に関連する2つの法案を提出。1つはステーブルコインに焦点を当て、もう1つは商品先物取引委員会(CFTC)と証券取引委員会(SEC)の間のデジタル資産の監督の明確化に焦点を当てています。
下院がステーブルコイン法案を可決したとしても、上院とBiden大統領の承認は必要です。
超党派の支持
McHenry氏は自身の発言の中で、法案を支持する可能性のある両党の上院議員との会話に言及し、楽観的な見方を掲示。
同氏は、議会の意思決定が遅れる可能性があることを認めつつも、おそらく数人の民主党議員の支持を得て、現在から来年初めまでの間にデジタル資産規制の最終決定を目指していると述べました。
米ドルの役割
McHenry氏は、米ドルの影響力を世界に広めるための、ドル建てステーブルコインの重要性を強調しました。
同氏はまた、現金準備金によって1対1で裏付けられたステーブルコインは、比較的単純な金融商品であると強調しました。
州対連邦政府によるステーブルコインの規制に関して、McHenry氏はこれは仮想通貨を超えた広範な規制問題の一部であると示唆。
「これは単なるデジタル資産ではなく、より広範な規制問題です[…]。 米国内には権力もある。自分の住んでいる州が気に入らないなら、引っ越してもいい」とマクヘンリー氏は語ったといいます。