サークル社、ステーブルコイン「USDC」をSuiチェーンへ発行
米大手ステーブルコイン発行会社のサークル社は17日、同社発のステーブルコイン「USDC」をレイヤー1ブロックチェーン「Sui」上に発行することを発表した。
また、USDCを活用したブロックチェーン間の送金技術「CCTP」がSuiネットワークに統合するという。
このニュースを受け、SuiネットワークのネイティブトークンであるSUIは、過去24時間で10%以上の上昇を見せている。
高速、安全、低コストなチェーン
Suiネットワークは、ユーザーおよび開発者へ高速、安全、低コストな取引環境を提供するレイヤー1ブロックチェーンだ。
「Move」と呼ばれる独特のプログラミング言語を使用している(イーサリアムはSolidity)。この言語は、Meta(旧Facebook)がステーブルコインプロジェクト「Diem(旧Libra)」の開発時に生まれたものとなっている。
今回の動きに対し、Suiネットワークを開発するMysten Labsのアデニイ・アビオドゥン最高製品責任者は以下のように述べた。
「USDCがSuiのネイティブ資産として利用可能になったことは、Suiエコシステムの成熟におけるもう一つの重要な節目となる。」
USDC拡大を狙うサークル社
ステーブルコインUSDCは、執筆時点の時価総額は350億ドル(約4兆9000億円)を超える暗号資産(仮想通貨)だ。
しかしステーブルコイン市場全体は1700億ドルの規模となっており、そのうちほとんど(約1100億ドルほど)がテザー社発のUSDTで構成されている。
そのためサークル社は現在、ステーブルコインUSDCの採用を促進する取り組みを進めている。
15日には、「Sony Block Solutions Labs(ソニーSBL)」と協力し、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワーク「Soneium」へUSDCを展開することを発表した。
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