ブラジル中央銀行、CBDCのパイロットパートナーを公開

Tim Alper
| 0 min read

200レアル

出典:Rafael Henrique/Adobe

ブラジル中央銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の試験運用に取り組む企業を明らかにしました。ネオバンクのNubankが含まれています。

中央銀行の公式リリースによると、銀行は、特別に開発されたプラットフォームを使用して、プロトタイプのデジタルリアルの「利点を評価」したいと考えています。

Nubankはラテンアメリカ地域で最も急成長しているネオバンクの1つであり、ユニコーン企業の地位を獲得しています。

また、近年はアプリに仮想通貨関連の様々な機能を追加しています。

独自のクリプトアセットもローンチしています。

当初は仮想通貨会社を試験的に参加させなかったが、中央銀行が仮想通貨業界の多くのプレイヤーの参加を認めたようです。

Nubankに加え、仮想通貨に関心を持つ従来の大手金融サービスプロバイダーであるItaúのような企業も参入することになります。

Itaúは昨年末、仮想通貨のカストディサービスを開始しました。

そして、大企業も含むコンソーシアムの一部ではありますが、多くの小規模な仮想通貨専用企業がプロジェクトに参加することが決定しています。

この数字には、国内の仮想通貨取引所であるFoxbitのようなものも含まれています。

Foxbitは、投資プロバイダーのBanco ArbiとネオバンクのPinbankを含む企業コンソーシアムの一員として参加しました。

同コンソーシアムに参加するのは、ブロックチェーンやステーブルコインのソリューションを手がけるnTokens社です。

このほか、マイクロソフト、Visa、Santanderといった有名企業が試験的に参加する予定です。

BTG銀行のような国内銀行の重鎮もリストに含まれています。

過去12ヶ月のビットコイン価格対ブラジルレアル

過去12ヶ月のビットコイン価格対ブラジルレアル。(出典:XE.com)

ブラジルの中央銀行はCBDCで何を実現しようとしているのか?


中央銀行は、そのプラットフォームがブロックチェーン技術と分散型台帳技術を活用し、「トークン化された資産による運用」を実現するとしています。

このパイロットでは、まだ実戦的なテストは行われない予定です。

その代わり、「取引や実際の価値」のない「疑似環境」を利用します。

銀行は、そのコインが「金融業務の効率化、透明性、安全性の向上を促進できるかどうか」を確認したいのです。

日本銀行はこれまで、CBDCは国内企業の成長を支援する形で設計されると主張してきました。