億万長者Novogratz氏：信用収縮の可能性がある中、「最もクリアな取引」として金、ユーロ、ビットコインのロング
Michael Novogratz氏 出典：a video screenshot, Bloomberg Television / YouTube
ビットコインとイーサリアムは、金やユーロとともに、米国連邦準備制度理事会（FRB）が金利引き上げの緩和を開始すると、他の投資を上回るだろうと、アメリカに拠点を置く仮想通貨金融サービス会社Galaxy Digital Holdingsの創設者Michael Novogratz氏は主張した。
Novogratz氏によると、最近相次いでいる地方銀行の破綻は、潜在的な信用収縮につながり、その結果、金融機関が借り手を減らし、経済が減速する可能性があるという。
これに対し、Novogratz氏はBloombergに対し、FRBは予想以上に積極的な利下げに動くだろうと述べました。
「最もクリアな取引は、これまでも、そしてこれからも、金のロング、ユーロのロング、ビットコインのロング、イーサリアムのロングであり、これらの資産は、FRBが利上げを止め、そして削減することでうまくいくはずです。」
Bloombergによると、FRBは3月21日から22日にかけて行われた会議の議事録を引用し、景気をさらに減速させる信用収縮の可能性に注視することを表明しました。
また、銀行破綻を受け、今年の利上げ予想を縮小したといいます。
Novogratz氏は、最初の借入コストの引き下げは今年末までに来るかもしれないと主張しました。そして、万が一金利が下がれば、BTCは 「スイートスポット」に位置することになるでしょう。
BTCの価格が今週3万ドルに達したことを考えると、昨年6月に仮想通貨会社が暴落し始めてから初めて、このコインは「大変動した」とGalaxy Digitalの創設者は述べています。
そして、まだ上昇を続ける可能性があるかもしれません。
「FRBが想像通りの展開を見せる限り、4万ドルを目指す前にここで固めることができる」とNovogratz氏は、述べています。
大きな不安要素
米国の規制当局が大手仮想通貨取引所Binanceにどのように対処するかという事に関して、仮想通貨市場にどのような影響を与えるかはまだ不明です。
Novogratz氏は、米商品先物取引委員会（CFTC）がBinanceを訴えたことに触れつつ、次のように述べました、
「私の希望、そして偏見ですが、彼らはBinanceが過去に犯したKYC（know your customer rule）ミスに対して非常に大きな罰金を交渉し、Binanceは罰金を支払うだろうと思います。」
Novogratz氏は以前、業界とその参加者に必要だとして、この取引所を「支持」していました。
Binanceは「流動性の大きな割合を占めている」とし、CEOのChangpeng Zhao氏（CZ）は常に顧客サービスに重点を置いています。
「そのため、CZは我々のエコシステムを信じてくれる、非常に忠実で巨大な小売店の支持者を得ています。そのような人たちが必要なのです。（中略）CZの成功が必要なのです。」とNovogratzは強調しました。
今月初めに報道されたように、Binanceはビットコインペアの手数料ゼロを終了して以来、またCFTCの同社に対する訴訟の影響で、総取引量のかなりの割合を失っています。
そして、CFTCだけではありません。証券取引委員会（SEC）も仮想通貨業界への締め付けを積極的に行っています。
しかし、Novogratz氏は、米国がこの業界を取り締まり続ける一方で、世界の他の地域は仮想通貨のハブになることを目指し、仮想通貨業界に優しい規制を目指していると述べています。
また、Galaxyは最近、香港オフィスで6名を増員したと彼は付け加えています。
