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テザー(USDT)

Tether

USDT
$1.00
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Category

$Best of the best

Market cap

$109,524,846,037.00

Volume (24h)

$154,515,931,136.00

Volume/Market cap (24h)

141.08%

Circulating supply

109,469,563,907.00 USDT

Total supply

109,469,563,907.00 USDT

Max supply

109,469,563,907.00 USDT

Fully diluted market cap

$109,524,846,037.00
USDT to USD converter

テザー(USDT)は、米ドルと価格が連動したペッグ通貨(ステーブルコイン)です。法定通貨の持つ安定性を持つのが最大の特徴で、イーサリアムなどと並んで取引量の多い暗号資産(仮想通貨)でもあります。この手のコインでは最も人気が高く、合理的なデジタル決済と迅速な通貨スワップを可能にしています。

テザーとは

テザー(USDT)のロゴ

テザーとは、米ドルに対して価格が固定されたステーブルコイン(ペッグ通貨)のことです。通常、仮想通貨は価格の連動性がありませんが、テザーは常に1USDT=1ドルのレートで購入できる点で異なります。

テザー(USDT)の創設者は米事業家のクレイグ・セラーズ氏とブロック・ピアス氏です。2014年にリリースされ、当初はリアルコイン(Realcoin)と呼ばれていました。マスターコインのプロトコルを流用して作られたものです。

通貨単位はUSDTで、こちらも米ドル(USD)に近い表記となっています。この単位は通常「テザー」または「テザーコイン」と呼ばれており、プレセールでは定番の決済方法のひとつです。

常に価格が一定とは限らず、2017年には一時的に0.91ドル近くまで下落しています。他の暗号資産より安定性が高いのは明らかで、投機用ではなく実用的なコインと見なされることもあります。

ただし、テザーは米ドルへの価格固定が法律で裏付けられていません。公式な監査を受けたことがなく、運営側は明確な証拠を提供できないでいます。一方、最人気のステーブルコインとしての地位は揺るがず、市場総額でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に次ぐ第3位につけています。

関連記事:イーサリアムの始め方

テザー(USDT)の価格・価値

理論上、テザー(USDT)の価格は常に1ドルです。誤差はプラスマイナス0.005ドル程度で、2021年6月以降は特に安定した価格を維持しています。

米ドル自体の価値が変動することで、USDT価格も相対的に上下することはあり得ます。また、将来の方針変更や需要と供給の関係、米ドルの貨幣関係の変化(固定相場など)に影響される可能性も排除できません。

テザーの安定した価格・価値は、支払い用通貨として優れていることを意味します。他の仮想通貨の価格を客観的に評価できることもあり、USDTは暗号資産界のリファレンスコインと言うこともできます。

テザーの詳細データを以下にまとめました。

通貨名

USDT

価格

1ドル

時価総額

9602150万ドル(3位)

1日の取引量

5105290万ドル(1位)

総供給量

9602060万トークン

最大供給量

996億トークン

※CoinMarketによる。最新データはBitFlyer取引所などを参照

テザー(USDT)の仕組み・動作原理

テザー(USDT)の仕組みは、ペッグ(価格固定)を中心としています。潤沢な準備金が価格の安定化をもたらしているとされ、テザーは準備金に関するレポートを公開して透明性を確保しています。

それにもかかわらず、過去にテザーは準備金レポートに不備があったことで問題となりました。2021年にCFTC(米国商品先物取引委員会)が明らかにしたものです。CFTCの告発によると、テザーは現金ではなく高リスクの投資(他の仮想通貨など)で準備金を賄っていたことが判明しました。

テザーは4100万ドルの罰金を支払うことでCFTCと和解しており、USDTは信頼を一部失うこととなりました。この問題は完全決着を迎えており、現在はホワイトペーパー通りの運営が続けられていると思われます。

USDTはビットコインブロックチェーンで動作し、オムニレイヤープロトコル(オムニは埋め込みコンセンサスシステムとして機能)を採用しています。これはブロックチェーンに干渉できるオープンソースソフトウェアで、テザーリミテッドと合わせて三層の技術階層の一部を構成しています。

テザー(USDT)の使い方・用途

テザーの使い方は様々で、安定性と流動性の高さが用途の豊富さに繋がっています。送金だけでなく、事業者と消費者の間での取引にも最適です。受け取り後にすぐに米ドル(または他の通貨)に換金する必要性がないため、個人・企業を問わずに様々な人々に利用されています。

用途の多さは流動性の高さにも繋がっており、最も取引量が多い暗号資産でもあります。1日の取引量は500億ドル程度で、これは市場総額の半分以上にのぼる量です。他の仮想通貨を購入する手段として最も頻繁に使われており、ICO仮想通貨の決済用トークンとして定番化しています。

テザー(USDT)の買い方・購入方法

テザー(USDT)の買い方が知りたい人は、以下の詳細ステップを参考にしてみてください。

  1. MEXC取引所など、有名どころの取引所でアカウント(講座)を開設します。

  2. アカウント確認として、住所などが確認できる書類のコピーをアップロードします。
  3. 好みの入金方法を選択して、アカウントに資金を送金します。日本円が使える取引所も存在します。
  4. 検索バーに「USDT」と入力して、テザーの詳細ページに飛びます。価格を確認したら、[購入]ボタンを押して購入します。
  5. ウォレットに指定した額のUSDTが入金されているのを確認します。
  6. USDTから法定通貨への変換も、取引所で行うことができます。

テザー(USDT)の購入方法は以上です。取引所やウォレットによって検証プロセスが多少異なることはありますが、基本的に買い方が異なることはありません。また、仮想通貨の購入方法の記事では詳細情報を参照できます。

テザー(USDT)の将来性・価格予想

テザー(USDT)の将来性は、仮想通貨全体の動向に左右されると言えます。これは取引量の多さと、ステーブルコイン故の重要性の高さからくるものです。

経済の専門家であるヒラリー・アレン米アメリカン大学教授は、『ニューヨーク・タイムズ』に対して「テザーは仮想通貨エコシステムの生命線だ。これが崩壊する場合、全体が崩れ落ちるだろう」と述べています。

アレン教授は「テザーの将来性に否定的な見解を示す人々によれば、USDTの崩壊が仮想通貨業界に混乱を引き起こす可能性がある」とも述べており、テザーに対してネガティブな見方があることを示唆しています。

USDTの価格予想は、米ドルの貨幣価値の変化を予想することと同義だと言えます。テザーがペッグ通貨としての地位を放棄することは考えづらく、今後も単価=1ドルの状況が続くと思われます。

前述した準備金問題が解決したことは、テザーの将来性にプラスの影響を与えると言えます。政府による規制が進むことで、国家単位でのUSDT採用の動きも活発化するかもしれません。

最近になってセキュリティ強化に乗り出したテザーは、信頼性の向上を重視する方針に移行したようです。自発的なウォレット凍結ポリシーを導入しており、USDTの将来性に寄与する取り組みを続けています。

関連記事:ビットコインの予想

テザー(USDT)投資のリスク

テザー(USDT)投資における最大のリスクは、実体の不確かな準備金が貨幣価値の崩壊をもたらすことです。テザーが現金などで準備金を用意できない場合、リスク回避による投資離れが起きる可能性があります。

また、他の仮想通貨銘柄と同様、テザーは法規制が曖昧な状態が続いています。これはUSDT投資のリスクを増大させており、規制当局の発表が注目を集めている理由でもあります。

USDコイン(USDC)など、競合するステーブルコインの存在も課題のひとつです。USDCはテザーほど多くの法的問題に巻き込まれておらず、テザーから市場シェアを奪いつつあるという意見もあります。

その他の関連銘柄は比較的小粒なものが多いものの、新規上場の仮想通貨が追加のリスクとなる可能性もあります。信頼回復に時間がかかる場合、テザー投資のリスクは日増しに高まると言えるかもしれません。

テザー(USDT)の規制状況と法律

テザー(USDT)は法律で規制されており、どの動向は当局により監視されていると言われています。親会社はイギリス領ヴァージン諸島に拠点を置くiFinexで、前述の裁判の対象となったのもiFnexです。

今後は市場全体に追加規制が敷かれると見られており、テザーは他の仮想通貨よりも厳しい条件下に置かれる可能性もあります。

規制が厳しくなることは、テザーにとって一概に悪いとは言えません。USDTに対する信頼が高まることで、企業や政府による採用が促進される可能性もあります。利便性の高いテザーは、暗号資産にとってなくてはならない存在であるのも追い風です。

テザーは非常に多岐にわたるブロックチェーンをサポートしています。ビットコイン、イーサリアムはもちろん、TRON、Solana、Polygon、Avalancheなどもサポート対象に含まれています。

USDTは市場のニーズに逐次対応しており、どのブロックチェーンが利用されているかを注意深く監視しています。必要に応じてチェーンを追加または削除することで、リソース管理を最適化するためです。

このため、テザーはユーザーから高い評価を集めるコインでもあります。この点が規制当局に無視されるとは考えづらく、USDTの規制も人気と普及度を考慮したものとなることが予想されます。

テザー(USDT)と他の仮想通貨の比較

テザー(USDT)は、他の仮想通貨と比較の難しいトークンです。ステーブルコインとしての特性にもよりますが、取引量や市場価値で圧倒的に大きい(それぞれ市場1位と3位)ことも原因のひとつです。

USDC

先に挙げたUSDC仮想通貨は、USDTの良い比較対象と言えます。USDCはプロジェクトの透明性で上回っており、おすすめアルトコインとして紹介されることもあります。時価総額を比べると、テザー(270億ドル)とUSDC(960億ドル)には4倍の開きがあり、流動性に関してもテザーの方がはるかに勝ります。

DAI

DAIは分散型の仮想通貨で、テザーと比較して自主性の高さで上回ります。中央集権型のUSDTとは別角度から投資を募ることができ、独自のシェアを開拓できるという強みがあります。時価総額(テザーの20分の1)と取引量(50分の1)の面では、DAIはUSDCよりも更に小さなトークンです。

各種ミームコイン

他にテザーと比較できる仮想通貨には、近年話題のミームコインがあります。用途に乏しいネタ系の通貨ですが、短期的な投資目的の人から高い支持を獲得しています。USDTが支払い向きのトークンなのに対し、ミームコインは投資用の爆上げ仮想通貨だと言えるでしょう。

ミームコインとは何かを解説した記事もあります。